長崎電気軌道:九州運輸局が衝突の危険と警告 <2010/10/23 毎日新聞>を添削
国交省九州運輸局は2010/10/22、長崎電気軌道(長崎市)に対し、2010/10/21に大浦海岸通電停~石橋電停で正面衝突の危険があったとして、再発防止策を取るよう警告した。
警告書では、2010/01/09にも同区間で信号冒進等を2件続けて発生させており、極めて遺憾、と厳しく指摘。文書による報告も求めた。
九州運輸局や長崎電気軌道によると、大浦海岸通電停~石橋電停は単線区間。2010/10/21 14:15頃、同区間に3両が入り、終点の石橋電停で相次ぎ折り返し、2両が単線区間を出た後、残る1両が出る前に、新たに石橋電停方面に向かう1両が進入。2つの車両が45mの距離まで接近した。
通常、同区間は信号制御で1両しか進入できない仕組みだが、この日は修学旅行生らで混雑したため信号を止め、係員が誘導していた。国土交通省の運輸安全委員会が詳しい原因を調べている。
# 長崎電気軌道は、2010/10/22、警告を受けてはじめて事故を公表した。
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長崎電気軌道:路面電車が信号盲進 <共同通信 2010/01/13>など
運輸安全委員会は2010/01/12、長崎電気軌道(長崎市)が運行する路面電車で、運転士が信号を見落として別の電車に衝突しそうになるなど2件のトラブルがあったと発表した。怪我人はなかったが、安全委は重大事故につながる可能性があったとして、調査官2人を派遣した。
運輸安全委員会などによると、2010/01/09 18:03ごろ、路面電車(蛍茶屋発石橋行き、乗客約30人)が、松が枝交差点付近(長崎市大浦町)の信号が赤だったにもかかわらず出発し、単線区間に侵入。約200m先の大浦天主堂下電停に停車中の別の路面電車(石橋発蛍茶屋行き、乗客約10人)の約90m手前で停止した。最初の電車の男性運転士(40)が「信号を見落とした」と話している。
2つの電車は約10分後、その1つ先の終点石橋電停で順番に折り返して出発したが、先行の電車が通過後、後続電車は別の路線から入ってきた路面電車(蛍茶屋発石橋行き、乗客約20人)と衝突しそうになり、約60mの間隔を空けて止まった。男性運転士(43)が「区間内に電車がいないと勘違いした」と話している。
長崎電気軌道はトラブル直後に九州運輸局に報告。これを受け、国土交通省運輸安全委員会は、事故ではないが重大事故につながる可能性があったと判断し、2010/01/12に調査官2人を現地に派遣した。派遣された調査官らは長崎電気軌道(長崎市大橋町)で関係者らに聞き取り調査し、現場の状況を確認した。2010/01/13も引き続き調査する。
長崎電気軌道では公表しなかった理由を「事故ではなく、他の電車への影響も少ないと判断した」と説明した。
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