運転席のブレーキレバー切断、過去にも <神戸新聞 2010/05/20>を添削
JR西日本の快速電車で2010/05/19、運転席のブレーキレバーが折れるトラブルがあったが、同型車両のレバーが過去にも2回折れたことがあり、JR西日本がレバーの強度を高めるなど対策を取っていたにもかかわらず、この車両だけが漏れていたことが2010/05/20、分かった。
JR西日本によると、最初のレバー切断は2001/10、守山駅で発生。新快速電車の運転士が出発しようとブレーキを緩めた際、根元からレバーが折れた。さらに2002/01、関西空港駅に向かっていた普通電車も、ブレーキを緩めたときに同様に折れた。いずれも今回と同じ223系。当時の調査で、レバーの根元部分の強度に問題があり、疲労破壊したと判明。JR西日本は約200両を対象に、鉄鋼の強度を高め、根元の溶接個所を変更したレバーに取り換える対策を取ったが、今回の車両だけ漏れていた。
今回の切断も、過去と同様の原因とみられるが、対策が漏れていた理由は不明。
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ブレーキレバー折れ運転取りやめ JR西日本 <MSN産経 2010/05/19>
2010/05/19 14時ごろ、JR琵琶湖線篠原駅(滋賀県近江八幡市上野町)で、快速電車(米原発網干行き)の運転士が電車を出発させたところ、運転台のブレーキレバーが突然、根元から折れた。運転士はレバーをつなぐ土台のネジの部分をつまんでブレーキをかけ、電車を緊急停止させた。乗客約150人にけがはなく、快速電車は篠原駅で運行を取りやめた。
JR西日本によると、ブレーキレバーが折れるトラブルは極めて珍しいといい、原因を調べるとともに、同型のレバーを搭載する223系と221系の全車両約1100両の緊急点検を始めた。ブレーキレバーは鉄製で、長さ約15cm、直径2cm。運転士がレバーを手前に引き、ブレーキを解除した直後に折れた。
この車両は1997/03に製造され、2004/05に車両を解体する全般検査が行われたが、ブレーキレバーに不具合は見つかっていなかった。この日朝の出庫前点検でも異常はなかった。
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