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JR西日本:緊急列車停止装置スイッチ切れたまま運行 <神戸新聞 2010/08/05>を添削

 JR西日本が2010/07、JR京都線や湖西線などで、緊急列車停止(EB)装置の作動スイッチが切れた状態で電車を運行していたことが2010/08/05、分かった。点検作業中のミスが原因とみられる。EB装置をめぐっては2010/03にも、作動しない状態で車両を運行していたことが明らかになっている。

 EB装置は、運転士が意識を失うなどして1分間操作をしないと警報ブザーが鳴り、さらに5秒以内に操作しないと自動的に非常ブレーキがかかる仕組み。JR尼崎脱線事故を機に国土交通省が2006/07、車両への設置を義務付けた。JR西日本の設置率は2010/06末現在で95%。2011/03末までに全車両に取り付る予定。

 JR西日本によると、2010/07/04昼ごろ、京都発近江舞子行き普通電車の運転士が湖西線の山科〜大津京を走行中、EB装置が作動しないことに気づいた。運転室の壁に取り付けたEB装置の作動スイッチが切れていたことから、3日前に点検した際に、誤ってスイッチを切った可能性が高い。
 この電車はその後2日間で、計7回営業運転に使われた。車両には自動列車停止装置(ATS)があるため、直接の危険はなかったという。

 EB装置をめぐっては、EB装置を外していた電車をJR宝塚線やJR神戸線などで運行するなど、2008/12〜2010/01に、計4編成の列車で装置の不備が発覚している。
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