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神戸空港胴体着陸:車輪は正常に作動 運輸安全委 <神戸新聞 2010/08/24>を添削
神戸空港(神戸市中央区)で2010/08/23、小型プロペラ機が胴体着陸した事故で、国土交通省運輸安全委員会は2010/08/24午前、事故機や着陸時の状況について調査を始めた。ギアレバーを操作して車輪が正常に降りることや、エンジンの出力が抑えられるのに連動して着陸時、レバー操作しなければ鳴る警告音も作動したことが分かった。機体に異常がなかった可能性が高まり、運輸安全委員会は、操縦していた山本芳彦(57、堺市北区)が車輪を出し忘れたのではないかとみて調べている。
運輸安全委員会の航空事故調査官2人が、事故を起こしたプロペラ機が保管されている滑走路近くの格納庫を訪れ、山本の立会いの下、機体の整備状況や損傷具合、着陸時に車輪を出すギアレバーの状態などを確認した。神戸水上警察署なども航空危険法違反容疑で検証を始めた。
調査官の松尾真によると、3つの車輪が正常に降りたほか、車輪を降ろすギアレバーを作動させなければ、着陸時に音で警告する安全装置も正常に作動した。また、山本が運輸安全委員会の調査に対し、「機体が失速して揚力を失ったときに鳴る警告音と勘違いしたかもしれない」と答えており、警告音を聞き逃し、車輪が降りていないことに気付いていなかった可能性があるとみて、さらに話を聞いている。
2010/08/24午後は、事故機の着陸を見ていた神戸市神戸空港管理事務所の職員らから聞き取りを予定。今後、管制塔の無線交信記録の分析などを進める。松尾は「調査は半年程度かかる」との見通しを示している。
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小型機急増、トラブルも <神戸新聞 2010/08/24>を添削
神戸空港に小型機が胴体着陸した事故の背景には、神戸空港を利用する小型機の急増がある。2009年度は小型機の操縦士を養成する学校が神戸空港島内にできるなどして利用が倍増。神戸市も「空港の宣伝になる」として小型機の誘致に力を入れてきたが、一方で、経験の浅いパイロットの運航も増えている。神戸市空港管理事務所は「事故が起きないよう、今後は一層、注意を呼びかける」としている。
個人や企業が利用する小型機は、定期便の飛ばない時間帯に大阪航空局と神戸市空港管理事務所が調整し、受け入れている。
開港後の2006年度は726機でその後は微減傾向だったが、操縦士を養成する学校法人ヒラタ学園が2009年、神戸空港島に神戸エアセンターを開設。小型機の着陸料は1回1050円と安く、収益上のメリットは小さいが、神戸市が空港活性化の本命と位置づける国際チャーター便の利用は低迷しており、PRに力を入れている。
しかし、個人所有のプロペラ機が管制官の指示を聞かない無許可離陸が2006年と2009年に2件発生。国土交通省の厳重注意に対し、パイロットは「(管制の指示を)勘違いした」と答えるなど基本的なミスによるトラブルも出ている。
神戸市は、小型機のパイロットが利用する通路に注意書きを掲示し、運航マナーの徹底を呼びかける。
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個人のマナーに頼るのは行政の不作為です。
今回の件も、事故なんだから、操縦士に損害賠償なりさせればいいんですよ。
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神戸空港胴体着陸:車輪出し忘れ <神戸新聞 2010/08/24>を添削
神戸空港(神戸市中央区)で2010/08/23午前、小型プロペラ機が胴体着陸した事故で、国土交通省運輸安全委員会は2010/08/23、航空事故調査官2人を現地に派遣した。調査官によると、操縦していた山本芳彦(57、大阪府堺市北区大豆塚町2、飲食店経営)は着陸後に初めて、車輪が出ていないことを管制塔に無線連絡した。兵庫県警などは、車輪を出し忘れた可能性もあるとみて、調べを進める。
国土交通省航空局は、機体前方の下部分に損傷があり、プロペラ3枚の先端部が曲がるなどしたことを公表した。
事故調査官は2010/08/23 19時すぎ、神戸空港に到着。国土交通省大阪航空局神戸空港出張所で、管制情報官らから約1時間半にわたり、情報収集した。調査官の松尾真によると、事故機は、ギアレバーを下ろせば3つの車輪が同時に飛び出す構造。着陸時にレバーを下ろしていない場合、音や光で警告する安全装置がある。松尾は「人為的ミスと機械の不具合の両面から、慎重に調査したい」とした。松尾らは2010/08/24、山本や機体の整備を担当する所有者の立ち会いで機体を調査する予定。目撃者からも当時の状況を聴く。
一方、神戸水上警察署は、航空危険法違反容疑で検証令状を請求中で、2010/08/24にも機体を検証する。神戸水上警察署に対し、山本は、この機体で約50回フライトしてきたことを説明した上で、「過去に車輪が出ないトラブルはなかった」と説明した。
また、神戸市によると、この事故で、神戸空港発着の計12便が最大で約3時間遅れ、約2000人に影響した。
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神戸空港で小型機が胴体着陸 滑走路を閉鎖 <神戸新聞 2010/08/23>の3つの記事を添削
2010/08/23 10:30頃、神戸空港(神戸市中央区)の滑走路に自家用小型プロペラ機 ビーチクラフトA36(定員6人)が胴体着陸した。着陸時に火災などは起きず、1人だけ乗っていた男性操縦士に怪我はなかった。
神戸空港は機体の部品が散らばったため、10:39に滑走路を閉鎖し、スカイマーク機など4機が上空で旋回し待機した。機体撤去後の13時すぎに滑走路の閉鎖を解除、順次運航を再開した。
神戸空港管理事務所や兵庫県警になどよると、操縦していたのは山本芳彦(57、大阪府堺市北区大豆塚町2、飲食店経営)。山本は1977/06に免許を取得し、これまでに約400時間の運航経験がある。小型機の所有者は別の男性だった。
事故機は、ホーカー・ビーチクラフト社製。山本は訓練飛行が目的で、10:14に八尾空港(大阪府八尾市)を出発した。10:30に神戸空港に着陸した後、八尾空港に戻る予定だった。兵庫県警は航空危険法容疑を視野に調べている。
また、兵庫県警と国土交通省によると、機体前方の下部分が損傷したほか、プロペラ3枚の先端部が曲がるなどした。運輸安全委員会は2010/08/23、航空事故調査官2人を現地に派遣。兵庫県警は2010/08/24に機体や現場を検証する。
なお、山本は兵庫県警に対し「車輪を出し忘れた」と話していることが2010/08/23、捜査関係者への取材で分かった。
神戸空港はチャーター便の誘致に力を入れており、2009年度は小型プロペラ機約600機、小型ジェット機25機の利用があった。
神戸空港で飛行機が胴体着陸したのは初めて。神戸空港で滑走路を閉鎖するトラブルは今回で3回目。2007/05、スカイマーク機が着陸時に誘導路を曲がりきれず一時閉鎖。2009/02には、日本トランスオーシャン航空(JTA)の沖縄発神戸行き320便が着陸時に左エンジン付近のカバーの一部が破損。割れた部品が散乱し。部品回収のため滑走路を閉鎖した。
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