JR西日本:緊急列車停止装置スピーカー内部に紙 <神戸新聞 2010/09/06>を添削
JR西日本は2010/09/06、車両計10両で、緊急列車停止(EB)装置の警報ブザーが鳴るスピーカー内部に紙が挟まれていた、と発表した。
EB装置は、運転士が1分間運転操作をしないと警報ブザーが鳴り、さらに5秒間放置すると非常ブレーキがかかる。
JR西日本によると、2010/08/31、山陰本線で普通列車が島根県内を走行中、EB装置で非常ブレーキが作動した。運転士が「音量が小さく、ブザーに気付かなかった」と報告。2つあるスピーカーのうち、1つにトイレットペーパーが挟まれていた。
JR西日本が一斉点検したところ、対象の車両1594両のうち、大阪支社2両、福知山支社1両、米子支社5両、広島支社1両のスピーカー内部に、ティッシュやコピー用紙などが挟まれていたことが判明。紙類が挟まれていたのは、いずれも「ブザーが聞き取りにくい」と運転士の要望で壁面に増設されたスピーカー。
運転士約1300人の聞き取り調査で、挟まっていた紙を取り除いた事例が2件あったが、紙を挟んだと申告した運転士はいなかった。紙が挟まっていた理由についてJR西日本は「ブザーがうるさかったのではないか」と推測。「機器の適切な取扱いを徹底したい」としている。
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ATS警報装置に運転士らがテープ貼る JR西日本、24両で確認 <朝日新聞 2010/08/18>を添削
JR西日本の複数の運転士が、電車の運転台に設置されている自動列車停止装置(ATS)のスピーカー部分にテープを貼って、音を小さくしていたことが2010/08/18、分かった。JR西日本は、たとえ音が聞こえなくてもATSは自動的に作動するため安全性に問題はないとしているが、(現場の)勝手な判断でATSの形状を変更するのは好ましくないとしてテープを撤去した。
JR西日本によると、ATSはブレーキをかける必要性などを運転士に知らせ、必要な操作をしないと自動的にブレーキがかかる。2010/06に運転士から「ATSの音が小さい」と申告があり、該当する320両を調べたところ、103系24両でスピーカーにテープが貼ってあるのが確認された。聞き取りに対し数人の運転士が「ボリュームを絞っても音量が大きすぎる場合があるのでテープを貼って調整していた」と説明した。JR西日本の調査では、テープを貼っていても音は聞こえた。
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