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明石海峡2隻衝突:双方の船長を書類送検 <神戸新聞 2008/10/10>を添削

 明石海峡で2008/06、関西汽船(大阪市港区)のフェリー「さんふらわあにしき」(9711トン)と、林崎漁協(明石市)所属の漁船「住吉丸」(4.9トン)が衝突した事故で、第五管区海上保安本部は2008/10/10、安全な速度の確保や周囲への十分な警戒を怠り、漁船の乗組員に怪我をさせたとして、業務上過失往来危険と業務上過失傷害の疑いで、双方の船長を書類送検した。

 調べでは、事故は2008/06/20 04:30ごろ、淡路市の西約2km沖で発生。フェリーの船長(49、大阪市)は、海上が濃霧で視界が悪いのに、適切な見張りをせず速度を落とさずに航行し、漁船と衝突して転覆させ、漁船の乗組員3人に怪我を負わせた疑い。また、漁船の船長(52、明石市)は同じく視界が制限された中、航行停止や霧中信号を出すなどの措置を取らずに衝突し、乗組員2人に怪我を負わせた疑い。この事故で、住吉丸の乗組員3人が一時、船内に閉じ込められるなどした。

 五管本部は、明石海峡では2008/03にも船舶3隻が衝突。死者3人、行方不明者1人が出たことを重視し、「今回の事故も一歩間違えれば大惨事」として捜査していた。

 神戸新聞社の取材に対し、乗船していた住吉丸の船主(49、明石市)は「濃霧では事故の危険性が高まるため、操船者だけでなく船首にも人が立って見張ったほか、速度を1〜2ノットに落とし、灯火もつけて十分に警戒した」と話している。
 一方、関西汽船は「事故を起こしたことを真摯に受け止め、社員への研修の実施や安全管理規定の見直しなど、再発防止に向けて全社体制で取り組みたい」としている。
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