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阪神三宮駅に戦前の梁復活へ 改良工事中“発見” <神戸新聞 2011/09/24 15:10>を編集

 大規模な改良工事が進む阪神三宮駅(神戸市中央区小野柄通8、地下駅)で、ホームの天井をはがしたところ、1933(昭08)年の開業当時のアーチ形の梁が姿を現した。阪神電気鉄道は当初計画を変更し、リニューアル後も駅舎の一部として保存することを決定。2013年春、レトロな雰囲気を残した駅に生まれ変わる。

 改良工事は2007年に着手。火災発生時の避難経路の確保やバリアフリー化などを目的に、東口の新設と併せ、西側の改札口も拡張する。

 ホームの天井は空調機器や配管を覆うため、ホームから高さ約3.6mの位置に張られていたが、2011/04から撤去作業を本格化。すると、阪神神戸駅として開業した当時のアーチ形の梁(ホームから高さ5.6m)が現れた。コンクリートの状態は良好で、アーチに施された装飾も残っていた。

 2011/07下旬、3本の線路のうち、南側にある3番線(折返し線)の降車ホームを撤去して、線路を南の壁際に移設したところ、2・3番線ホームが広くなり、ホームからアーチ全体を見渡せるように。クリーム色のアーチが連なる広々とした空間に「天井でふさぐのは惜しい、という声が上がった」と阪神電鉄三宮工事事務所長の村田豊喜。新たな天井を張る当初の計画を変更し、アーチを残すことを決めた。
 阪神電鉄によると、残すのは、東西の改札口の工事などに支障が出ないホーム中央部(長さ約70m)。ただ、コンクリ片の落下防止を目的にアーチ表面を補強するため、表面の装飾は隠れてしまうという。阪神電鉄は他に、駅の柱に張られた開業当時のタイルも一部残す考え。布地のような表面が特徴で、新調するタイルにも同じような模様を用いるという。内装デザインを担当する阪神電鉄工務部課長の植村弘は「古きよきものを生かしたデザインにしたい」と話している。

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阪神三宮東口改札、予定通り来春完成 藤原新社長 <神戸新聞 2011/06/09 10:48>を添削

 阪神電鉄社長の藤原崇起(59)は2011/06/08、阪神三宮駅東口改札の新設工事が順調に進み、予定通り2012年春に開業できる見通しであることを明らかにした。また、阪神なんば線で相互に乗り入れている近鉄の特急電車を阪神本線で運行することについては「両社で協議を始めた」と述べた。

 阪神三宮駅の改良工事では、西側に1カ所しかない改札口を東側にも設けるほか、2013年春には西側改札口を改装する。駅に3本ある線路の配置も変更。(現状では)三宮より西から来る乗客が三宮で阪神なんば線の電車に乗り換える場合、ホームをまたいで移動しなければならない。そのため乗入れ線路を中央に移し、乗換えをスムーズにする。藤原は「阪神なんば線の利便性を高め、利用増につなげたい」と話した。

 また、三宮と伊勢志摩・名古屋を結ぶ特急の運行については両社で協議を開始したが、「運行システム上、特急を定期的に走らせることは現状では難しい」と説明。その上で「近鉄のダイヤと付き合わせて試運転にまず取り組み、臨時運行ができるのか、需要はどれぐらいあるのかなどを見極めて判断したい」と課題を挙げた。
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阪神三宮駅改良工事:旧トンネル解体始まる <神戸新聞 2010/10/13>を添削

 大規模な改良工事が続く阪神三宮駅(地下駅、神戸市中央区)で、77年前にできた地下トンネルを解体し、地上に運び出す作業が始まった。改札口を新設する駅東側で、旧トンネルを覆う形で造っていた新しいトンネルがほぼ完成したのを受け、工事が本格化。2013年春のリニューアルに向け急ピッチで進んでいる。

 阪神三宮駅の地上を東西に走る幹線道路に、2010/09中旬から巨大なコンクリートの塊が姿を現した。地下から搬出した旧トンネルの天井の一部で幅9.3m、奥行き約2m。重さは最大で38tになる。

 作業が行われるのは終電後の深夜から未明の約3時間。ダイヤモンドの切削具が付いた特殊なワイヤを使い、天井部分を1.5~2mの幅で切断。旧トンネルを覆う新トンネルの隙間から、クレーンで地上に吊り上げる。1日に搬出できるブロックは最大4個。天井撤去後、側壁や柱を取り除く。

 阪神三宮駅は1933(昭和8)年に完成。改良工事では西側に1カ所しかない改札口を東にも設けるとともに、3つある線路の配置も変更し、南端にある折返し線を上下線の間に移す。東改札口は2012年春ごろに利用できる見通し。

 工事に合わせ、神戸市などが東改札口前に地下通路を整備。JR、ポートライナー、ミント神戸などと接続させる。地上には歩行者デッキも建設し、地下、地上、デッキの3層で三宮の各公共交通機関が結ばれる。
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