近鉄:2012年春までに車両数1割削減へ <MSN産経 2010/10/16>を添削
近畿日本鉄道が2012年春までに、2000両近い保有車両を約1割減らす方向で検討していることが2010/10/16、分かった。2012年春にダイヤを大幅に改正し、準急を中心に運転本数を減らす一方で、急行の停車駅数を増やして利用者利便を確保するほか、特急料金に割引制度も検討する。近鉄が車両数や運転本数を大幅に減らすのは戦後初めてとなる。
近鉄は今後、老朽化した車両を中心に順次廃棄していく。地域や時間帯によっては運転本数を減らさずに編成車両数を減らすことも検討するが、準急の本数は大幅に減り、その分を急行などでカバーする方向だ。
特急の本数については増減を含めて未定だが、特急料金に早朝割引や早期購入による割引制度を設けて利用しやすくする。
近鉄の輸送人員は2010/03期で約5億7000万人。ピーク時の1992/03期(約8億人)に比べて約3割減ったものの、車両数や運転本数はほぼそのままで、抜本的な対策が求められていた。
通学、通勤客の減少につながる少子高齢化で輸送人員が減少に向かう中、すでに、地方の鉄道会社では平日の昼間や休日を中心に運転本数を減らす動きが広がっている。
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