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A380緊急着陸 21世紀の旗艦機に暗雲 商戦に影響も? <MSN産経 2010/11/05>を添削
【ロンドン】オーストラリアのカンタス航空の超大型旅客機エアバスA380がシンガポールに緊急着陸した事故は、エンジン内部で異常が発生したとの見方が強まっている。エアバスA380はアメリカ航空機大手ボーイングのボーイング747に対抗するためヨーロッパ航空機大手エアバスが開発した、21世紀の旗艦機。今後の調査で重大な欠陥が見つかれば、A380の受注に影響が出る可能性も否定できない。
エアバスは2010/11/04、専門家チームをシンガポールに派遣した。事故機は2008年カンタス航空に納入され、計8165時間飛行。イギリスのロールスロイス製エンジン、トレント900を搭載する。
(中略)
A380のエンジンは航空会社が選べる仕組みでカンタス航空、シンガポール航空、ルフトハンザ航空の3航空会社がトレント900を採用。
シンガポール航空は2010/11/05、一時停止していたA380の運航を再開し、カンタス航空も同日、エンジンの安全点検で問題がなければ24~48時間後にも運航を再開する考えを示した。
2010/08、開発中の中型旅客機ボーイング787に搭載されるトレント1000がテスト中、エンジンの回転部品が破損し飛散する故障を起こしている。飛散部品が機体や燃料系を損傷して墜落する恐れもあり、イギリスのメディアは「A380では最悪の事故」と伝えた。
2010/11/04のヨーロッパ市場でロールスロイス株は一時5%強下落、エアバスの親会社EADS株も約3%下げた。
エアバスは、ヨーロッパ各国の航空機会社単独ではアメリカのボーイングなどに対抗できなくなったため、1970年以降、フランス、ドイツ、イギリス、スペインの4カ国の航空機会社が参加して作られた。
現在240億ドル(約1兆9000億円)の大型旅客機市場は、ボーイング747に30年以上独占されていたが、エアバスは総2階建てのA380を開発、2007年に初就航させた。標準は525人乗り。380以上の特許を申請し、機体構造だけでなく、操縦系統装置や軽量化で最先端技術を採用。
アジア太平洋地域やヨーロッパをはじめ世界17の航空会社から234機の受注を受け、このうち5社の37機が就航。現在はボーイングの牙城である日米市場への切り込みを狙っている最中で、事態が長引けば、戦略の練り直しを迫られることもおこりそうだ。
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カンタス航空エアバスA380機が緊急着陸 エンジンの一部落下 シンガポール <MSN産経 2010/11/04>を添削
【シンガポール】シンガポールからオーストラリアのシドニーに向かっていたカンタス航空の大型旅客機A380が2010/11/04午前、インドネシアのバタム島上空で、エンジントラブルに見舞われ、2010/11/04昼前、シンガポールの空港に緊急着陸した。地元テレビによると、着陸時に機体の下部から煙があがっていたが、待機していた消防車が消火した。乗客433人と乗員26人に怪我はないという。
インドネシアの地元メディアによると、赤白の塗装がされたA380機の機体の一部とみられる大型の金属片がバタム島の市街に落下したが、怪我人はなかった。左翼のエンジンの一部が破損しており、その破片が落下したとみられる。
インドネシアの地元テレビは、バタム島の住民が爆発音を聞き、破片が落ちたことなどから、墜落したとの情報も飛び交うなどしていた。バタム島はインドネシアとシンガポールとの国境にあり、日本企業も多く、観光地としても人気が高い。
エアバスA380型機は総2階建てのスーパージャンボ機で、2007年にシンガポール~シドニーで初めて就航した。カンタス航空は90年間、死亡事故を起こしていない。
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