明石海峡通航隻数が最低に たこフェリー休止原因 <神戸新聞 2010/12/11>を添削
明石海峡を通航する旅客船の2010年の1日平均通航隻数は66隻で、過去20年間で最低だったことが2010/12/10、神戸海上保安部の調査で分かった。明石港と淡路島を1日約30往復していた明石淡路フェリー(たこフェリー)が休止したのが原因。神戸海上保安部は「3桁を切ったのは初めてではないか」としている。
神戸海上保安部は、毎年11月に明石海峡を通航する船舶数を2日間調査。2009年は、高速道路料金の「上限1000円」を受けて、大阪~九州を結ぶ定期フェリーなどが相次いで減便したこともあり、旅客船数は過去最低の131隻。2010年はたこフェリーの休止でさらに半減した。
神戸海上保安部によると、旅客船数は、神戸港が過去最高のコンテナ貨物取扱量を記録した1994年の327隻をピークに減少傾向。1995年の阪神・淡路大震災や明石海峡大橋の開通で最近は150隻程度に落ち込んでいた。
神戸港への旅客船誘致を続ける(社)神戸港振興協会は「高速道路の料金割引が拡大されれば、さらに減る可能性がある。船が行き交う港町の景色は消えつつある」としている。
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