JR西日本:普通電車、加速区間を短縮し26%節電 <読売新聞 2011/08/18 17:34>を編集
JR西日本の明石電車区(明石市)が、消費電力を最大で26%削減できる普通電車の運転法を開発、酷暑で関西電力の綱渡りの電力供給が続くなか、JR神戸線で節電に貢献している。JR西日本では2011/07、他の全ての電車区にも同様の運転法の開発を指示、全社的にエコ運転を行う準備を始めた。
電車は、駅を発車してモーターをフル回転させ最高速度に加速するまでの間に最も電気を使う。明石電車区では2008年の夏、若手運転士7人が、加速区間を短くして最高速度も低く抑え、ダイヤも厳密に守れるエコ運転法を探った。その結果、時速75km/hまで加速すると決められている鷹取~須磨海浜公園では、60km/hで加速をやめて惰行運転しても、ダイヤ通りの1分22秒で走れることがわかった。モーターを回す時間を10秒短くできた。
西明石~大阪の他の25駅間で同様の運転法を開発し、消費電力を計測した。最新型の321系電車で走ると、通常運転で最大516kWhの電気を使うが、エコ運転だと354kWhまで削減できた。上り下りの列車14本で比較すると、8~26%の節電率だった。
全ての321系電車が西明石~大阪で1年間エコ運転した場合の最大の見積りでは、299万kWhの節電、1095tのCO2削減に貢献でき、電気代も3900万円安くできるという。
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