JR西日本車掌:女子高生を包丁で脅しトイレに「乱暴しようと」 <2008/12/18>
2008/12/18 07:45ごろ、若い男がJR琵琶湖線 野洲駅前の公衆トイレ(滋賀県野洲市北野1)に若い女性を連れ込んだようだ、と野洲駅の駅員が滋賀県警守山警察署に通報した。駆け付けた署員が逃げようとした男を取り押さえたところ、包丁を所持していたため、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。男はJR西日本米原列車区の車掌 楓正嗣(26、京都市下京区富小路通五条下ル)で、「乱暴目的だった」と供述している。
調べでは、トイレの中から女性の泣き声がしたため、通行人が駅員に連絡した。通報で急行した署員がトイレの扉を激しく叩くと、楓が鍵を開けて「何事もない」と言いながら出てきた。持っていたリュックサックの中に刃渡り約18cmの包丁があった。トイレには高校3年の女子生徒(18)がいた。約60m離れた自転車置場で自転車を止めようとしている際に楓が包丁を突き付け、連れてきたらしい。女子高生は通学途中で、左手を数針縫う怪我をした以外は、目立った外傷はなかった。
調べに楓は、「借金数百万円の返済のため路上強盗で襲う相手を探していて、たまたま女子高生を見つけ、乱暴しようと思い立った。金を持っていれば奪うつもりだった」と供述している。人通りの少ない場所を探して自宅のある京都市内からJRで訪れた。また、「下着を奪えばブルセラショップに売れると思った」とも供述している。
JR西日本によると、楓は2006年に入社。2007/12まで現場の野洲駅に駅員として勤務し、車掌になった。事件当日は非番で私服だった。警察に通報し、署員と現場に駆け付けた駅員2人は元同僚だった。JR西日本京都支社次長の今井敏之は「あってはならないことで、誠に遺憾。今後、詳しい状況を確認のうえ、厳正に対処いたします」とコメントしている。
現場は身体障害者用設備も備えた広い個室になっている多目的トイレ。隣の男子トイレでは2006/06、82歳男性が強盗殺人の被害にあっている。
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