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神戸空港運営一体化も前向き 新関空社長一問一答 <神戸新聞 2012/09/04 07:35>を編集

 新関西国際空港会社社長の安藤圭一は2012/09/03のインタビューで、大阪(伊丹)空港の有効活用を明言する一方、発着枠規制の緩和には時間がかかるとの見通しを示した。また、将来的な神戸空港との運営一体化に前向きな考えをあらためて示した。一問一答は次の通り。

-2空港の2014年度の発着回数を現状の30%増の30万回、売上高を26%増の1500億円にする経営目標を打ち出した。
「アジアと行き来するなら関空と言われるようにしたい。今秋、国内空港初の格安航空(LCC)専用ターミナルが完成するが、LCC需要は予想以上に増えており、増設の検討も年内にはしたい。シンガポールなどアジアの国際空港は既に第2期のLCCターミナル整備を進めている。対抗するには倍のスピード感が必要だ」

-大阪空港について、運営方針に「廃港検討」の文言が入ったが。
「将来はともかく、早期に運営権を売却するために、伊丹を有効活用する方向性はむしろ明確になった。関空だけでなく伊丹も伸ばす。利用者目線でターミナルビルを改修し、遊休地に体験型施設を検討するなど地元の雇用にも貢献したい」

-規制緩和への道筋は。
「国は、羽田空港の発着枠拡大に追われ、伊丹に関する議論は止まっている。関西の自治体とも調整が必要で、プロペラ枠の低騒音ジェット機への振替えは早くても来夏2013ダイヤ以降だろう。国内長距離便も、2空港周辺の合意が得られた時点で入れていきたい」

-環境対策は。
「低騒音の機体ほど安い着陸料金を来春2013には導入したい。地元自治体、住民向けの環境対策事業は従来通り。新会社になっておろそかになってはいけない」

-神戸空港との関係は。
「すぐには難しいが、首都圏空港に対抗してアジアの需要を取り込んでいくには、関西3空港の運営権は一体が望ましい」

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新関空社長「将来は(神戸含め)3空港一緒に」 <神戸新聞 2012/08/31 20:36>を編集

 関西国際空港と大阪(伊丹)空港が経営統合し発足した新関西国際空港会社社長の安藤圭一は2012/08/31、伊丹市内での講演で「やはり将来は関西3空港が一緒になって海外の空港と競わないといけない」と述べ、関空、大阪に加えて、将来的に神戸空港を含めた一体運用に言及した。

 新関空会社が2012/07/01に発足して以降、安藤が公式の場で関西3空港の在り方に言及したのは初めて。
 新関空会社は今後、2年後をめどに空港運営権の民間売却を目指している。安藤は、神戸空港を加えた一体運用の時期については民間売却実現後の段階との見方を示した。

 関西の航空需要の活性化をめぐっては、関係自治体や経済界でつくる「関西3空港懇談会」(事務局・関西経済連合会)が2010年に3空港の一元管理で合意。その後、国が関空、大阪2空港の統合を決めた経緯がある。
 一方、安藤は大阪空港の有効活用策について「(新関空会社の企業価値の向上へ)伊丹が起爆剤となる。環境(騒音対策)と利便性を両立する」と強調した。経営戦略に盛り込んだターミナルビルの改修では、JALとANAで分かれている搭乗窓口の一本化や、需要拡大が見込まれる中小型機の発着設備の充実などを検討しているとした。

 講演会は、伊丹市、伊丹商工会議所、池田泉州銀行(大阪市)による産業振興連携協定の締結記念として開かれた。
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