JR東日本:ダイヤ変更刻限知らずに新幹線不通 <asahi.com 2009/01/05>を添削
JR東日本の全新幹線を管理するシステム「COSMOS(コスモス)」のトラブルで2008/12/29に東北・山形・秋田、上越・長野の5新幹線が3時間不通となった問題で、JR東日本は2009/01/05、06:00の始発直前まで続いたダイヤの変更作業の遅れが原因だったと発表した。05:00以降は当日のデータ変更が出来ないシステムだったが、JR東日本は事実上知らず、更新に手間取った。
JR東日本によると、雪や強風による前日のダイヤの乱れや年末の増発のため、2008/12/29は運行するほぼ全ての新幹線(389本)の車両のやり繰りを変える、過去に例のない作業だった。終電後、2008/12/29分のデータの入力を終えたのは、始発直前の05:45ごろ。しかし、05:00を過ぎていたので更新が出来なかった。JR東日本運輸車両部長の川野辺修は「システムの運用の仕方に齟齬があった」と謝罪した。
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ふーん、根本的なシステムのルールを知らずに無理に運用ですか。安全に対しても同じような考えでしょうね、きっと。
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新幹線のシステム障害、運行データ変更で処理能力超えか <読売新聞 2008/12/30>を添削
(前略)
COSMOSの障害による大量運休は、1997/11にも起きており、当時の東北、上越、長野新幹線の全3線で計169本が運休した。JR東海とJR西日本は、同様のシステムを東京と大阪の2か所に備えているが、JR東日本のCOSMOSは東京にしかなく、障害が起きてもバックアップができない。
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JR東日本:東北新幹線など5新幹線がシステムトラブルで3時間不通 <2008/12/29>
JR東日本が運行する5新幹線(東北・山形・秋田、上越・長野)の全線は2008/12/29、システムトラブルのため始発から運転ができず、08:55からやっと運転を始めた。この影響で112本が運休、146本が最大4時間22分遅れ、年末の帰省客ら計13万7700人に影響した。
JR東日本によると、障害があったのは、新幹線運行本部(東京都千代田区)にある新幹線の全ての業務を一元的に管理する運行管理システム「COSMOS」(コスモス)。始発から終電までの全新幹線の運行計画が管理され、始発までに各駅の端末に計画を送るシステム。
各新聞による報道をまとめると、顛末は以下のとおり。
1) 前日(2008/12/28)の悪天候により、山形、秋田両新幹線を始め、ダイヤが乱れた。
2) 終電後、2008/12/29に運行する約390本の車両の運用方法をほぼ全て変更し、入力作業を実施した。
3) しかし、始発までに新しいデータに切り替わらなかった。
4) 初期状態に戻し再入力して復旧した。
当初は07:00から運転を再開する見込みだったが、復旧作業に手間取り、結局始発から約3時間不通となった。
コスモスは1995/11から使い始めたJR東日本独自のシステム。別々だったダイヤや車両の管理、防災情報など、新幹線に関する7つの業務を統合して、一元的に管理している。それだけにコスモスが故障すれば、今回のように新幹線の全運行に影響が出る。
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バックアップシステムのないシステムを構築するのは、東京人が考えそうなことだ。
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