神戸高速鉄道:神戸市が6万株売却予定 阪急阪神が筆頭株主になる予定 <2009/02/20>
神戸市は2009/04/01付で、第3セクター「神戸高速鉄道(株)」の株式6万株を阪急阪神グループに売却する。譲渡額は1億1640万円となる予定。神戸高速鉄道の2008/03期簿価純資産額をもとに算出。神戸市は2009年度当初予算案に譲渡額を歳入として計上した。
神戸高速鉄道は発行株式40万株で、今回の譲渡はその15%にあたる。この結果、神戸高速は阪急阪神グループ(※)が25万株(55%)、神戸市が10万株(25%)をもつことになる。(※)阪急阪神グループ:阪急電鉄、阪神電鉄、山陽電鉄、神戸電鉄
神戸高速鉄道は国からの補助金を受ける公共事業も手がけており、神戸市が25%持ち続けるのはこれを維持するため。神戸市電の代替として神戸高速鉄道が発足した経緯もあると思われる。少なくとも公共事業が終わる2012年まではこの保有率を保つ予定。
阪急阪神グループによると、神戸高速鉄道は子会社として存続させる方針で、全従業員(約200人、神戸高速興業なども含む)の雇用は継続される予定。
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神戸高速鉄道:経営譲渡の際に値下げを検討 <神戸新聞 2008/06/04>
阪急阪神ホールディングスの角和夫社長は2008/06/04、神戸市から経営権を譲り受ける神戸高速鉄道について、運賃の引き下げを検討する方針を明らかにした。また、社員の雇用については完全確保する方向で神戸市と協議している。
神戸高速鉄道は社員数約190人。阪急、阪神、山陽電鉄の路線を接続する東西線と、神戸電鉄の路線を接続する南北線の総延長16.5kmの路線と6駅などを保有・管理する。また、北神急行の路線も保有する。
しかし、旅客用の車両は持たず、社員は駅員がほとんど。運転手や車掌など、乗務仕事はない。譲り受けることで、神戸高速鉄道の若い社員にとっては運転手や車掌となる道も開ける模様。
また、阪急阪神グループは現在、神戸高速鉄道の株式を19.9%保有するが、来春までに51%へ引き上げる。筆頭株主の神戸市は現在40%を保有しているが、全ては引き取らない。また、譲受後、重複する業務はグループ内で統合するが、神戸高速鉄道は子会社として存続させる方針。
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