音声通信による航空管制の限界だと思います。
データ通信による航空管制と、機械による自動航空管制が必要です。
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混信と便名取り違えが原因 運輸安全委が報告書 <MSN産経 2010/11/26>を添削
大阪伊丹空港で2009/03、羽田行きANA18便が滑走路へ誤進入したトラブルで、運輸安全委員会は2010/11/26、同時間帯に離陸準備をしていた大分行きANA181便との管制交信が混信したため、ANA181便に管制官が出した滑走路への進入許可を、ANA18便が自分に対するものだと取り違えたことが誤進入につながったなどとする調査報告書をまとめた。
事故は2009/03/20 09:21ごろ発生。B滑走路手前の誘導路上で待機していたANA18便が管制官の許可がないままB滑走路に進入、B滑走路の約5km手前の上空を降下中だった仙台発JEX2200便が(管制官の指示で)急遽、着陸をやり直した。
報告書によると、ANA18便は行き先の羽田空港上空が混雑していたため地上で待機するよう指示されており、管制官から離陸許可を受ける時間帯が別のA滑走路から離陸予定だったANA181便と重なった。
管制官は、A滑走路が先に使用可能になったANA181便にA滑走路への進入許可を出したが、ANA18便とANA181便の周波数帯が同一だったため、両便から管制官に対する返信が同時に伝わってしまう混信状態になっていた。
管制官は、ANA181便に指示する際に「ワン・エイト・ワン」と呼びかけていたが、ANA18便側はこれを「ワン・エイト」だと誤認。管制官からの指示を復唱したうえで、停止線を越えて滑走路に進入した。
ANA181便も(ANA18便と同時に)指示を復唱していたが、ANA181便の方が信号強度が強かったため、管制官はANA18便からの返信を聞き取れなかった。このため、JEX機などから指摘されるまで、ANA18便が滑走路に進入していることに気づかなかった。
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大阪伊丹でANA機が滑走路無許可進入:便名聞き間違え誤進入か <2009/03/21 MSN産経>を添削
(前略)
国交省によると、誤進入したのはANA18便で、別の滑走路に待機していたのはANA181便。181便への離陸許可の直後に18便が滑走路に進入しており、管制官の「ワン・エイト・ワン」との呼び掛けを「ワン・エイト」と聞き間違えた可能性がある。
(後略)
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伊丹空港:他機が着陸中 滑走路にANA機進入 <2009/03/20>
2009/03/20 09:20頃、大阪伊丹空港で、他機が着陸中の滑走路に全日空機が侵入する事故があった。
仙台発大阪伊丹行きJEX2200便(DC9-81
型、乗員乗客167人)がB滑走路に着陸しようとしたところ、地上待機していた大阪伊丹発羽田行きANA18便(B777-200型、乗客乗員407人)がB滑走路に侵入。JEX2200便は管制官の指示で着陸を取りやめた。
機体の損壊やけが人はなかった。国土交通省は重大インシデントとみて、運輸安全委員会の調査官3人を伊丹空港に派遣した。
国交省によると、管制官はANA18便にB滑走路手前で待機するよう指示していた。09:20ごろ、管制官がJEX2200便にB滑走路進入継続を指示。だが1分後にANA18便がB滑走路に侵入したため、管制官は約7km離れた上空を飛行中のJEX2200便に、着陸を取りやめ上昇するよう指示した。JEX2200便は13分後に無事着陸した。
ANA機の男性機長は飛行時間約1万時間のベテラン。
伊丹空港では2007/10にも、着陸しようとしたANA機と離陸しようとしたJAL機が、管制官とANA機機長のミスから滑走路上で接近するトラブルが起きている。PR