伊丹空港:離陸で管制ミス 点検車両まで300m <2009/03/22>
国土交通省は、大阪伊丹空港で2009/03/22 15:42ごろ、滑走路点検用の車両がA滑走路(1828m)を走行していたにもかかわらず、管制官が福岡行き日本エアコミューター(JAC)2055便(DHC8-402型、乗客乗員78人)に離陸許可を出すミスがあったと発表した。
JAC2055便はA滑走路に進入し、点検用車両に約300mまで接近したが、双方がミスに気づいて停止。連絡を受けた別の管制官が車両にA滑走路を離れるよう指示し、JAC2055便は約3分後に離陸した。
国交省によると、伊丹空港では通常、07:00ごろと15:30ごろ、滑走路に異常がないか車両で点検する。この日は、国交省大阪空港事務所の車両が15:39ごろ、A滑走路北西端から点検を開始。一方、JAC2055便は滑走路に並行した誘導路を南東向きに走行後、許可を受け方向転換して滑走路に南東端から進入し、車両と正面から向き合う形になった。
車両が定時点検をしていることについては、滑走路上の航空機を管理する地上管制官は把握していた。だが、管制塔の同じフロアにいた、離着陸の許可を出す飛行場管制官にその情報が伝わっていなかった。飛行場管制官が許可を出す際に必ず確認する気象状況の画面に、点検中であることを示すカードが置かれていたが、気付かなかった。
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