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近鉄大阪線脱線事故:再発防止策を発表(近鉄発表) <2009/03/31>

 2009/02/27に発生した近鉄大阪線 東青山駅構内列車脱線事故において、ソフト・ハード両面からの対策をとり
まとめた。

○再発防止策について

1.再教育等ソフト面の対策
(1)関係全職場の所属員再教育
 電気、土木、駅、列車区など関係全職場の所属員ならびに電気、土木関係の請負会社所属員に対して、各種マニュアル類の再教育等を実施した。(2009/03/10までに実施済)
(2)チェックシートの再整備
 今回の事故の原因と推定される線路取付部品(移線横取装置)の取り付け、取り外しが明確になるよう再整備し、上記教育に合わせ周知した。(2009/03/10までに実施済)
(3)初列車の徐行
 ハード対策が完了するまで、移線横取装置使用後の当該箇所を通過する初列車は時速25キロ以下の速度で、安全に走行することとした。(2009/02/27に即日実施済)
※なお、事故以降、移線横取装置を使用禁止としていたが、上記の措置終了後、使用を再開した。

2.ハード面の対策
(1)装置設置数の見直し
 移線横取装置の設置箇所を必要最小限とし、必要箇所以外の移線横取装置は使用不能とする。
 【従前】全数42箇所 ⇒ 【見直し後】全数33箇所(本線28箇所、車庫線等5箇所)(2009/03/30までに実施済)
(2)移線横取装置の撤去忘れがあった場合の列車停止措置(本線28箇所について実施)
 1.関係信号機との連動
 移線横取装置の撤去忘れがあった場合には、関係信号機に停止信号を現示させ、当該箇所を走行する列車を停止させる。(2009/06末整備完了予定)
 2.移線横取装置防護用ATSの新設
 1.の措置が適切でない箇所(停止信号現示により近接踏切が鳴動してしまう箇所)においては、別途、移線横取装置防護用ATSを新設する。加えて、乗務員に当該ATSの状態を知らせるための表示灯を新設し、当該区間を走行する列車を停止させる。(2009/06末整備完了予定)

3.業務体制の総点検など
 1.鉄道事業本部内において総点検チームを設置し、現業の全職場を対象に、各種の設備、マニュアル、指導・教育体制などの総点検を行う。(2009年度上半期実施)
 2.監査団による監査を実施し、鉄道事業本部外からの視点で、業務の運営体制や管理体制を総合的にチェックする。 (2009/04〜2009/12実施)

4.その他
 運輸安全委員会の調査結果を待ち、必要な対策を行う。

〜〜〜〜
近鉄大阪線脱線事故:作業員と駅助役のチェックミスが原因(近鉄発表) <2009/02/27>

 近鉄大阪線東青山駅付近での脱線事故で、近鉄は「作業員と駅助役のチェックがいずれも不十分だったことが原因」と発表した。
 近鉄によると、現場付近では当日未明、同社の作業員4人が電線の部品を交換する作業をしていた。作業後、作業用車を本線から側線に移して車庫に入れるため、本線に移線横取装置を3カ所設置。作業用車が通過後に外し、線路脇に鍵をかけて固定するところ、1カ所を外し忘れた。始発前に現場付近を巡回した東青山駅の男性助役(59)も「異状なし」と運転指令室に報告した。
 また当初、乗客に怪我はないとされたが、女子高校生(17、三重県名張市)が右足首捻挫などの軽傷を負っていた。

〜〜〜〜
近鉄大阪線 東青山駅近くで脱線事故 復旧めど立たず <2009/02/27>

 2009/02/27 05:35ごろ、近鉄大阪線 東青山駅付近(津市白山町上ノ村)で、名張発伊勢中川行きの始発普通列車(2両編成)が脱線して線路脇の鉄柱に衝突した。
 近鉄や三重県警によると、本来は隙間がある、小型の保守作業用車が走る側線と本線との間が、接続された状態になっており、列車が側線に入り込み、車両が2両とも側線右側に約1mずれて完全に脱線した。先頭の車両は側線脇の鉄柱に衝突、右側に大きく傾いた状態で止まった。運転席のガラスが割れたが、乗客9人と乗員2人に怪我はなく、約300m離れた東青山駅まで歩いた。

 近鉄によると、当日未明に現場付近では架線の保守作業をしていた。作業後も、側線と本線との隙間を埋める移線横取装置を設置したままにしていた。現場付近には側線への進入を示す信号などはなかった。

 国土交通省は鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。

 この事故で、大阪や京都から名古屋方面へ向かう電車に大きな影響が出た。不通区間は青山町〜伊勢中川で、バス代行輸送を行っている。所要時分は1時間〜1時間30分程度。
 近鉄大阪線:
  名阪ノンストップ特急:全列車運休
  大阪〜伊勢・名古屋の特急:大阪〜名張で折返し運転
  京都〜伊勢の特急:京都〜橿原神宮前で折返し運転
  急行など:大阪〜青山町で折返し運転
 近鉄名古屋線:
  大阪〜名古屋の特急:名古屋〜津で折返し運転
  急行など:名古屋〜伊勢中川で折返し運転

 近鉄大阪線を中心とするダイヤの乱れは終日続き、計約3万2千人に影響。2009/02/28始発からの運転再開を目指している。
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