ブルトレ客車はマレーシア、特急気動車はミャンマーへ 旧国鉄車両が旅立ち <マイコミジャーナル 2010/11/08>
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/11/08/066/index.html
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ブルトレ「銀河」マレーシアで再就職 <2010/11/07 読売新聞>を添削
JR西日本は2010/11/05、大阪~東京でブルートレイン寝台急行「銀河」(2008/03廃止)として使われた24系寝台車1両など、車両計8両をマレーシア鉄道公社(国鉄)に無償譲渡すると発表した。
他の7両は、スキー客を運んだ臨時列車「シュプール」号などで活躍した14系客車。
マレーシア側から国交省を通じて要望があった。船で運ばれ、都市間輸送に使われる。「銀河」の寝台車は、2段ベッドのB寝台。国鉄時代の1976年の製造で、メンテナンスを怠らなければ、20年程度は使用できるという。
同時に、JR九州も東京~長崎方面を結んだ寝台特急「さくら」などとして使われた寝台車計6両を譲る。
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マレーシア鉄道公社への客車の譲渡について <JR西日本 2010/11/05>を添削
このたび、JR西日本は、当社で用途の見込めなくなった客車について、マレーシア鉄道公社の要請を受け、下記のとおり譲渡を行いますのでお知らせします。
詳細
1 譲渡する車両
計8両(14系客車:7両、24系寝台車:1両)
※注釈 「銀河」「ムーンライト、リゾート&シュプール」などに使用されていた車両です。
2 搬出時期
下関地平コンテナ基地から下関港までの陸送を以下の日時で行う予定です。
2010/11/15 19:30~11/16 05:00(予定)
3 搬出方法
下関地平コンテナ基地より搬送用台車へ積み込み、下関港まで陸送を行った後、下関港から海上輸送を実施します。(海上輸送のスケジュールについては未定です)
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ムーンライト九州、事前発表もなく姿消す <2009/07/12 読売新聞>を添削
JR九州とJR西日本が共同運行していた夜行の臨時快速列車「ムーンライト九州」(博多~新大阪)用の車両が2009/07/10、廃車処分され、姿を消した。乗客減で今春の運行が見送られ、鉄道ファンから復活を求める声が出ていたが、かなわなかった。若者を中心に重宝された長距離列車は、臨時列車ゆえに事前に発表されることもなく、静かに引退した。
「ムーンライト九州」は1990/04に博多~京都で運行が始まり、春休み・夏休み・冬休みの期間に1日1往復していた。近年は、博多~新大阪で運行。約620kmの道のりを9時間半から10時間かけて走った。寝台車両はなく、乗客は座席をリクライニングさせて体を休めた。それでも乗客にとっては魅力的な列車だった。
全国のJR線で普通・快速列車で乗り降り自由の「青春18きっぷ」を使えば、指定席料金を含め5110円で済み、新幹線自由席に比べ6割以上安く乗車できた。特に年末年始や盆には帰省の若者の姿が目立った。
しかし、近年は低料金の高速バスとの競合などで空席が目立ち、運行本数も次第に減少。2003年度に往復で計160本あった運転本数は、2008年度は半減となる86本にまで落ち込んでいた。加えて2編成16両ある車両も平均車齢35年と老朽化。今春のダイヤから姿を消し、このほど車両の処分が決まった。車両は順次解体される。
九州と本州を結ぶ夜行列車は、JR発足時の1987年には特急のブルートレインだけで8本あった。だが、乗客の減少で次々と運行が終わり、2009/03に寝台特急「はやぶさ」(東京~熊本)、「富士」(東京~大分)の廃止で、特急は全てなくなっている。ムーンライト九州は、元々、臨時列車扱いだったため、廃止の公表はされなかった。
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この車両は、1988年にJR西日本がスキー列車「シュプール号」や団体用車両として改修した、14系客車200番台「シュプール&リゾート」です。
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