JR廃線跡に遊歩道 完成前にお披露目 <神戸新聞 2009/10/04>を添削
かつて貨物列車が通っていたJR「神戸臨港線」の廃線跡に整備されている遊歩道が今月末に完成するのに先立ち、2009/10/03、お披露目式が開かれた。参加者は真新しい遊歩道を体験し、新たに設置された線路にはミニSLが走った。記念式典には神戸市会議員や企業関係者ら約150人が出席した。遊歩道は2009/10/26から一般に開放される。
遊歩道はJR灘駅南から、阪神春日野道駅とHAT神戸を結ぶ歩道橋までの約1kmで、神戸市が整備を進めていた。両脇には、近くにある住友ゴム工業が寄贈した桜の木約100本が植樹されており、春には桜並木が楽しめる。西側には当時の線路がそのまま保存されている。また、東側には、神戸市立科学技術高校の鉄道車両研究会が全長約200mのミニSL用線路を設置。SL車両が登場し、早速親子連れが列を作っていた。
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線路跡地にミニSL開通へ 神戸科技高生製作 <神戸新聞 2008/06/18>
かつて貨物列車が行き交っていた線路跡に手作りのミニSLを走らせようと、神戸市立科学技術高校の生徒たちが車両やレール製作などに取り組んでいる。来春にも、神戸市が遊歩道として整備する跡地に開通する予定で、一般にも開放を計画している。生徒たちは「昔を思い出しながら、鉄道の面白さを地域の人々に知ってもらえる場になればうれしい」と意気込んでいる。
2003年12月に廃止されたJR貨物の通称「神戸臨港線」の一部、JR灘駅南から阪神春日野道駅とHAT神戸を結ぶ歩道橋までの約1kmを、神戸市が遊歩道として整備を進めている。ミニSL用のレールは高校の南側約300mに敷く。
取り組むのは「鉄道車両研究会」の部員ら。部長で3年の城雅尊さん(18)と3年の大西圭さん(17)を中心に、2007/04から進めている。レールや車両などは溶接や加工などすべて生徒が手掛けた。夏休み中もほぼ毎日作業を重ね、2007/04から2008/03までに約200m分のレールを製作した。部員以外にも、3年生の「課題研究」として数人が作業に携わっている。
線路と枕木がしっかり接着しているかどうかを確認するには、細かく高度な技術が問われ、作業は困難を極める。経験豊富な城さんと大西さんが課題研究の3年生や研究会の1、2年生を指導。大西さんは「自分たちで作り上げることの楽しさを他の生徒にも伝えたい」と胸を張る。
ミニSLは、卒業生が約5年かけて1997年に完成させた蒸気機関車「旧国鉄9600型」。実車の1/8モデルで長さ1.23m、高さ45cm、重さ150kg。約2tまで引っ張ることができる。
遊歩道は来春にも完成し、レールは常設される。城さんは「周りの人に『いいものを作ったね』と言われるように頑張りたい」と張り切っている。
「神戸臨港線」
正式名称はJR貨物(旧国鉄)東海道本線貨物支線。1907年、灘(後の東灘)〜小野浜約3.2kmが開業。1928年には湊川貨物駅まで延伸された。だがトラック輸送の増加などで、1985年、湊川貨物駅が廃止された。その後、阪神・淡路大震災後の入港船の減少などもあり、2003年に全線が廃止された。
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