ダイヤモンドフェリーと関西汽船 経営統合へ新会社 <神戸新聞 2009/10/10>を添削
神戸と大分などを結ぶフェリー「さんふらわあ」を共同運航するダイヤモンドフェリー(大分市)と関西汽船(大阪市)は2009/10/09、将来的な経営統合を視野に新会社を設立すると発表した。
高速道路料金の大幅値下げ以降、フェリー業界では航路廃止や運営会社の倒産が相次いでいる。2社も収支状況が悪化しており、航路の統廃合や人員削減を視野に、新会社設立で生き残りを懸ける。
2009/03に高速道路料金の大幅割引が始まってから、「さんふらわあ」の旅客数は約5〜18%減少した。2009/06からは大阪〜大分便で神戸と今治への寄港を取りやめたが、乗客減に歯止めがかからず、両社の親会社の商船三井が経営統合の方針を示していた。
新会社名は「フェリーさんふらわあ」。本社を大阪市北区に置き、2社の営業部門を統括し、2009/11/01から営業を開始する。2社は発行済株式を新会社に取得させる「共同株式移転」で完全子会社となり、段階的に経営統合を進めていく。
航路や人員削減について、両社は「高速道路無料化が実現すれば、さらに厳しい経営状態となる。将来的に避けて通れない課題」としている。
全日本海員組合神戸地方支部などによると、高速道路値下げの影響を受け、瀬戸内海航路では少なくとも4社が廃業、7社で航路廃止や減便が決定した。
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