留め具が屋内用、劣化し通信線垂れる…JR山手線停電 <2010/03/25 読売新聞>を添削
JR山手線の目白駅付近(東京都豊島区)で2010/03/23夜に起きた停電トラブルは、情報通信用ケーブルを屋外に設置した際、誤って屋内用の留め具を使ったため、留め具が紫外線で劣化して破損し、ケーブルが線路上に垂れ下がったことが原因だったことが2010/03/24、JR東日本の調査でわかった。
JR東日本の説明によると、このケーブルは全長約160mで、2009/01に設置工事が行われ、目白駅の駅舎の屋外の手摺りなどに沿って1.8m間隔で留め具で固定されていた。本来なら屋外部分は、紫外線に強い留め具を使わなければならないが、このケーブルではすべての留め具が屋内用になっていた。このため、線路上部の留め具が太陽光で劣化、その部分のケーブルが線路上に垂れ下がり、埼京線上り線の架線と接触して埼京線上り線が停電した。その直後に目白駅を通過しようとした埼京線下り線の武蔵浦和行き電車が垂れたケーブルに接触し、ケーブルが切断されたとみられる。
ケーブルは計約50m分が脱落し、電車の衝突などで5つに切断されていた。ケーブルはJR東日本の発注を受け、2009/01に「日本電設工業」(東京都)が設置した。日本電設工業が留め具を取り違えた理由について日本電設工業とJR東日本は「単純ミス」としており、今後詳しく経緯を調査する。
ケーブルはインターネットに接続できるサービス「WiMAX」のためのもの。WiMAXは目白駅のほかに主に首都圏の110駅に導入されており、うち8駅は目白駅と同様、屋外の線路上にケーブルが設置されている。JR東日本は2010/03/24、同種ケーブルが設置されている駅の点検を行った。
また2010/03/23夜に電車の運行を見合わせた際、池袋駅で「線路に支障物が投げ込まれた」などとの誤ったアナウンスを行ったことについて、JR東日本は「当時は情報が錯綜していた」と釈明。JR東日本はこの日、トラブルの概要について国土交通省関東運輸局に説明した。
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【架線トラブル】架線に引っ掛かったのはWiMAXアンテナ用ケーブル <MSN産経 2010/03/24>を添削
2010/03/23 19:20頃、JR山手線 目白駅付近(東京都豊島区)で、架線トラブルが発生した。JR東日本が調べたところ、山手線内回りの架線に、駅構内に敷設された高速データ通信WiMAX(ワイマックス)アンテナ用ケーブル(直径1.5cm、長さ50m)が引っ掛かっていることが分かった。山手線と並行して走る埼京線電車(新宿発武蔵浦和行き)が付近を通過した際、車両にケーブルが接触、運転士が緊急停止した。
JR東日本によると、このトラブルで山手線、湘南新宿ラインの全線と埼京線の大宮〜大崎で運転を見合わせた。22:45頃までには全線が運転を再開したが、約26万人に影響が出た。池袋〜新宿では埼京線と湘南新宿ライン計3本が立ち往生し、計約4700人が車内に閉じ込められた。乗客は電車から降り、駅まで歩いた。
東京消防庁によると、電車に閉じ込められていたとみられる18〜29歳の女性5人が気分が悪くなるなどして、目白駅付近から救急搬送された。
JR東日本によると、WiMAXのケーブルは目白駅の駅舎の屋根から山手線内回り、埼京線下り、埼京線上りの3つの線路の上をまたいで別の建物まで引かれていた。ケーブルが何らかの原因で切れ、通りかかった埼京線電車の上に落下、さらに山手線内回りの架線を直撃して停電が発生したとみられる。
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