大阪市営地下鉄谷町線 ケーブル損傷で不通 <2010/03/29 読売新聞>
2010/03/29 01:45頃、大阪市営地下鉄谷町線の阿倍野〜文の里で、阿倍野駅から南へ約100mの上り線(大阪市阿倍野区)で、撤去したレールを回収していた保守作業車のクレーンの先端が、誤って高さ4.6mの所にある電気ケーブルの束に接触し、ケーブル6本を損傷させた。この影響で、谷町線はポイントや電車の制御ができなくなり、始発から、谷町九丁目〜八尾南の上下線が運行をストップ。09:10に復旧したが、178本が運休し、15万2000人に影響が出た。
大阪市交通局によると、現場では当時、交通局職員4人が作業。線路脇の撤去レールを吊るしたクレーンを旋回した際、天井下のケーブルを切断、損傷した。高所の作業だったため、復旧に時間がかかった。
ケーブルは電車の走行位置を伝えたり、ポイントの切替信号を送ったりするもので、損傷すると運転指令所にある指令台に電車の位置が表示されなくなり、運行状況を把握できなくなる。クレーンを操作していた職員は「ケーブルに注意して作業していたが、操作を間違えた」とミスを認めている。
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