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神戸で公共交通を考えるsclaps
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【衝撃事件の核心】「写欲」に負けパシャリ…撮り鉄を異例の立件 <MSN産経 2010/07/10>を添削

 「良いアングルで鉄道写真を撮りたかった」。そんな軽い気持ちで踏切内に入った男性が、書類送検される騒動があった。奈良県内のJR関西線(大和路線)で臨時特急を撮影しようと踏切内にカメラの三脚を置いたとして、奈良県警が、鉄道営業法違反の疑いで、「撮り鉄」と呼ばれる鉄道撮影愛好家を書類送検した事件。男性は不起訴(起訴猶予)処分になったが、奈良県警が書類送検に踏み切った背景には、相次ぐ撮り鉄がらみのトラブルがあった。しかも男性は、同じ公共交通機関である市営バスの運転手。いったい何が、撮り鉄たちを無謀な撮影へと駆り立てるのだろうか。
 
■「良いアングルで写真を撮りたい」

 奈良県警西和警察署によると、事件が起きたのは2010/05/09 09:50ごろ。JR大和路線 王寺~法隆寺の踏切(奈良県斑鳩町目安)で、「線路内に人が立ち入っている」と近くの女性がJR西日本に通報した。法隆寺駅から駆けつけた駅員が線路脇に放置されていたカメラの三脚を発見。付近にカメラを持っていた男性がいたため、西和警察署に連絡した。この影響で5本が最大で16分遅れたほか、2本が運休となり、約1300人に影響が出た。

 西和警察署によると、男性は、神戸市交通局に勤務する市営バス運転手(50、尼崎市)。調べに「道路で撮影していたが、車の交通量が多く、撮影しにくかった。三脚を置いたのは電車の撮影のためで、良いアングルで写真を撮ろうと思い、踏切内に入った」と供述。西和警察署は2010/06/03付で、鉄道営業法違反容疑で男性を書類送検した。男性は平城遷都1300年祭に合わせ、新大阪~奈良で2010/04~06月限定で運行された臨時特急「まほろば」を撮影しようとしていた。
 男性が勤務する神戸市交通局市バス運輸サービス課は「同じ交通事業に携わる者として、誠に申し訳なく遺憾。乗客とJR西日本の関係者に深くおわび申し上げる」とコメントを発表した。

■他府県でも…相次ぐ撮り鉄トラブル

 撮り鉄が電車の運行を妨げるトラブルは2010年に入り、近畿各地で相次いでいる。

 2010/02/14、JR大和路線 河内堅上~三郷(大阪府柏原市)で、鉄道ファンが線路内に立ち入り、快速電車の運転士が運転を一時見合わせた。

 2010/02/20、JR琵琶湖線 草津駅(滋賀県草津市)の近くで、普通電車に乗車していたJR西日本社員が、線路内に人が立ち入っているのを発見し、安全確認のため、緊急停車。JR西日本によると、この日は貸切お座敷列車「あすか」が草津駅から回送で京都方面へ向かう予定で、周辺に鉄道ファンが集結。侵入した人物はカメラの三脚を立てていたが、社員が注意しようとすると逃げた。

 重大事故につながりかねないトラブルに警察も頭を抱えているが、撮り鉄の現場を押さえることは難しく、「通報があって、警察が駆けつけたときには現場からはすでに立ち去っており、確かな証拠がないケースがほとんど」(捜査関係者)。

 奈良県斑鳩町の事件では、JR西日本は「電車が止まったわけではなく、大きな影響はなかった」という理由で、被害届の提出は見送った。しかし、西和警察署は「一歩間違えば、公共交通機関に対して大きな危険を及ぼしかねない」と判断。男性が線路脇に置いたままにしていた三脚も残っていたことから立件は可能とみて書類送検した。
 「今回は物的証拠を押さえたことが大きかった。軽微な犯罪かもしれないが、本人と社会に対して警鐘を鳴らすことで、今後起こり得る重大事案への抑止になると考えている」と捜査関係者。

 奈良地検は2010/06/30、「十分に反省している」などとして男性を起訴猶予としたが、西和警察署によると、鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)罪の罰則は1000円以上1万円以下の科料。大きな額ではないが、線路上に物を放置するなどより悪質なケースでは、2年以上の懲役刑が科される列車往来危険罪の適用も検討される場合がある。

■ブルトレブームの申し子たち

 罰せられるリスクを背負い、さらには命の危険を冒してまで、線路敷地内に侵入する撮り鉄たち。その歪んだ情熱はどこからくるのだろうか。

 書類送検された男性が写真を撮影していた奈良県斑鳩町の現場は、周囲に水田が広がる集落近くの踏切。近所に住む70代の男性は「(事件当日は)カメラを持った3~4人の男性が踏切近くにいた。騒ぎを起こしているという感じではなく、周囲の人に迷惑をかけている感じでもなかった。ただ、事件後はそんな人たちを見かけることも少なくなった」と振り返る。

 事件から1カ月が過ぎた2010/06。現場では、望遠レンズをつけたカメラを手に、男性会社員A(42)がシャッターを切り続けていた。Aは撮り鉄歴30年。書類送検された男性と同じく、「まほろば」号の写真を撮りに来た。
 ただ、事件の感想を聞くと、「この近くにはもっと良い撮影スポットがたくさんあるのに、どうしてこの踏切にこだわったのか」と首をかしげた。撮り鉄ら写真愛好家は、写した風景や対象への気持ちを「写欲」と表現する。「ここは、それほど写欲はそそられない」とA。

 Aによると、撮り鉄が最も熱狂した時代は昭和50年代の「ブルトレ(ブルートレイン、寝台特急)ブーム」の時だった。「当時は老いも若きもブルトレに夢中になった。その時の情熱を忘れず、今も撮影にハマってしまう人は多い」。書類送検された男性についても「そのころは中学生前後。当時から鉄道写真を愛好していたのではないか」と想像した。実際、神戸市によれば、男性は中学生のころから鉄道ファン。写真を撮り始めたのは、就職してからだというが、撮り鉄歴は30年近くになる計算だ。

 相次ぐ撮り鉄のトラブルについて尋ねると、Aはこう話した。「ブログなどネットで写真を披露する場が広がったことも、撮り鉄の行動がヒートアップする一因かもしれない。多くのファンは常識の範囲内で撮影して楽しんでいるが、かっこいい写真を撮り、ネット上で注目されたいという風潮が一部にあるのかも」

 マナーを守らない一部のファンの行動のために、それまで自由に撮影できていたスポットに柵が設けられ、撮影しにくくなるケースもあったというA。「(書類送検された男性は)自分の行動で自分の首を絞めただけだ」と残念そうにつぶやいた。

 神戸市によると、書類送検された男性は、鉄道マニアであることはごく親しい人間に打ち明けていただけで、撮影した写真を何らかの形で公表していたかどうかは不明。西和警察署では反省する素振りをみせたものの、鉄道の撮影をやめるという言葉はなかった。

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奈良の「撮り鉄」男 神戸市交通局職員だった <MSN産経 2010/06/07>を添削

 JRの臨時特急を撮影しようと、踏切内の線路脇にカメラの三脚を置いたとして、奈良県警西和警察署が鉄道営業法違反の疑いで書類送検した男(50、尼崎市)が、神戸市交通局に勤務する神戸市営バスの運転手だったことが2010/06/07、西和警察署への取材で分かった。西和警察署は当初、男の職業を「会社員」と発表していた。

 西和警察署によると、運転手は「いままで道路で撮っていたが、アングルがいいので踏切内に入ってしまった。今後は気をつける」と話している。

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異例、撮り鉄を立件 被害届なくても書類送検 警鐘 <MSN産経 2010/06/04>を添削

 臨時特急を撮影しようと踏切内にカメラの三脚を置いたとして、奈良県警西和警察署が、鉄道営業法違反の疑いで、兵庫県尼崎市の男性会社員(50)を書類送検したことが2010/06/04、西和警察署への取材で分かった。男性は容疑を認めている。
 鉄道撮影の愛好家「撮り鉄」の立件は異例。JR西日本は被害届を出していないが、西和警察署は「全国で撮り鉄をめぐるトラブルが相次ぎ、警鐘の意味がある」としている。

 送検容疑は2010/05/09、JR大和路線 王寺~法隆寺の踏切(奈良県斑鳩町目安)で、臨時特急の写真を撮影するために踏切内の線路脇にカメラの三脚を置いた。このトラブルで2本が部分運休、5本が最大16分遅れ、約1300人に影響した。男性が撮影しようとしていたのは臨時特急「まほろば」で、平城遷都1300年祭を記念して運行していた。

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撮り鉄?JRに遅れ 大和路線、線路脇に三脚 <2010/05/09 MSN産経>を添削

 2010/05/09 09:50ごろ、JR大和路線 王寺~法隆寺の踏切付近(奈良県斑鳩町目安)で「線路内に人が立ち入っている」と、JR西日本に連絡があった。
 安全確認のため付近の電車が徐行し、駆け付けたJR西日本社員が線路脇でカメラの三脚を発見。近くにいた持ち主の男性が返却を求めたため、JR西日本は西和警察署に連絡した。乗客にけがはなかった。西和警察署によると、三脚は男性に返却。JR西日本によると、被害届は出していない。
(後略)
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