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JR石勝線トンネル内特急火災事故:車両のナット締める力、共通基準なし…JR北海道 <読売新聞 2011/06/28 23:47>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線第1ニニウトンネルで特急「スーパーおおぞら14号」(6両編成)が脱線炎上した事故で、最初に脱落したとみられる吊りピンを留めるナットの締め付け力について、JR北海道の車両工場には共通の基準がなかったことが2011/06/27、国土交通省への取材で分かった。

 吊りピンの脱落した4両目は、2010/12に基幹工場である苗穂工場(札幌市東区)で重要部検査を受けていた。苗穂工場では棒状のレンチで締める力を「1mのレンチの先にかかる力が49~67kg」と定めていたが、実際の作業では、力いっぱい締めるなど基準を守っていなかった。このため、国土交通省の事業改善命令・指示で、「規定通りナットを締めていない」と指摘された。
 一方、4両目を2011/03と2011/05に打音や目視で検査した釧路運輸車両所では、ナットの締め付け基準自体がなく、適切な力で締めていなかった可能性があった。

 札幌運転所(札幌市手稲区)も基準はなかったが、ナットを締めるレンチの力を、現場の社員が適正に設定して使っていたという。

 国交省によると、JR北海道では過去3年間に、脱線炎上事故を起こした特急と同型車両で吊りピンのナットを計269件、締め直していたが、JR北海道はこのデータを活用していなかった。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:乗務員 出火を認識 車掌に報告せず <毎日新聞 2011/06/08 22:24>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線で起きた特急列車の脱線・火災事故で、車内販売をしていた女性客室乗務員が列車の緊急停止直後に窓から火を見たのに車掌に報告せず、JR北海道の非常対応に不備があったことが分かった。JR北海道社長の中島尚俊が2011/06/08明らかにし、「非常時の訓練が不十分だった」と述べた。乗客の避難遅れにつながった可能性もあり、マニュアルの見直しを検討する。

 JR北海道によると、乗務員は契約社員で、特急列車(6両編成)の最後尾の1号車にいて、列車停止後、進行方向右側の窓から火を見たという。間もなく1号車を含む後ろ側3両に煙が充満し、車掌が乗客に前側の車両に移るよう指示した。このため、乗務員は「車掌も火に気付いている」と思い込み、火災を報告しなかったという。事故では車掌らが火を見ていないことが避難の遅れにつながっている。

 JR北海道の客室乗務員向けマニュアルでは、車両や乗客の異常は、車掌と打ち合わせて対応する、と規定しているが、火災時の手順に明確な決まりはないという。
 一方、車掌・運転士向けのマニュアルでは、車掌らが実際に火を確認してから「火災事故」として扱い、乗客を避難させる、と定めている。

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JR室蘭線特急白煙:弁の破損が原因とJR北海道が発表 <毎日新聞 2011/06/08>を添削

 北海道伊達市のJR室蘭線長和駅近くで特急「スーパー北斗2号」から煙が上がり緊急停車したトラブルで、JR北海道は2011/06/07、エンジンに空気を出し入れする気筒(シリンダー)内部の弁が破損し、不完全燃焼が起きたのが原因とみられると発表した。こうした故障は初めてという。鉄道総合技術研究所(東京都)などと車両やエンジンを分解して詳しい原因を調べる。

 白煙が出ていたのは3両目の車体底部にあるエンジン付近。JR北海道は当初、潤滑油が漏れて排気管に付着した可能性があると説明していたが、その後、エンジンに6つある気筒の1つで吸気弁と排気弁の双方が折れ、さらに金属製のピストンに直径約2cmの穴が開いていたことが判明した。弁の破損でピストンが運動しても気筒内の気圧が高まらず、不完全燃焼のガスが漏れて白煙となった可能性が高いという。

 列車は2011/05/27に占冠村で脱線炎上した特急と同じキハ283系。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:車両移動のメド立たず、検証困難 北海道警 <毎日新聞 2011/06/07 16:17>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線トンネル内で特急列車が脱線、炎上した事故で、業務上過失致傷容疑で捜査している北海道警は発生から10日たった2011/06/06時点でも、事故原因とみられる金属部品が脱落した車両底部の現場検証ができずにいる。線路上では車両の下に入って検証することが困難なうえ、現場は奥深い山間部で車両移動の見通しが立たないためだ。JR北海道は車両を切断・分解してトレーラーで運ぶことを検討している。

 事故を起こした特急「スーパーおおぞら14号」(6両編成)は発生2日後の2011/05/29、ディーゼル機関車に牽引されてトンネル外に搬出。現場近くの信号場の線路上で保管されている。北海道警は2011/06/01に車両内部の実況見分を実施したものの、脱落した推進軸があった4両目や、出火元とみられる6両目の車両底部は手付かずだ。

 JR福知山線脱線事故(2005年)やJR羽越線脱線事故(2005年)で警察は発生1~4日後に現場検証しているが、北海道警幹部は「線路上では車両の下に潜って車両底部を見ることは不可能。検証は車両の移動後になる」と話す。

 JR北海道は車両の検査設備が整っている釧路運輸車両所(釧路市)か苗穂工場(札幌市)に搬送する方針だが、約110km離れた札幌や約230kmある釧路まで牽引すると、部品脱落の可能性がある。徐行運転が必要なためダイヤへの影響も考えられ、牽引による車両移動は極めて困難だ。

 JR北海道は現場で車両を切断してクレーンでつり上げ、トレーラーで道路で運搬することを検討しているが、現場は国道から未舗装の山道を30分以上登った先にある。作業機器の搬入も課題で、JR北海道広報部は「早期に移動させたいが、見通しは立たない」と話している。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:小さな部品脱落 事故の連鎖呼ぶ <毎日新聞 2011/06/05 01:23>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線で、特急「スーパーおおぞら14号」(6両編成、乗客乗員248人)の乗客ら39
人が負傷した列車事故。重要部品の脱落、脱線、トンネル内火災という想定を超えた連鎖的な事故に、避難誘導の不手際が重なり、大惨事になってもおかしくない事態だった。当時の状況を振り返りながら、事故原因と再発防止のあり方を探った。

◇発端はつりピン

 発端は、長さ19cm、太さ6cmのつりピンだった。

 2011/05/27 22時前、釧路から札幌に向かっていた「スーパーおおぞら14号」は日高山脈の真ん中にある第1ニニウトンネル(685m)内で急停止。脱線していたため身動きが取れなくなり、そのまま炎上した。通過した線路上には車両底部の推進軸と呼ばれる装置の周辺部品が複数落ちており、つりピンは停止位置から約2km手前と最も遠い位置で見つかった。

 推進軸はエンジンの隣にある変速機と台車上にある減速機を結び、エンジンの動力を車輪に伝える。減速機を台車とつなぐのがつりピンだ。JR北海道によると、ピン脱落で減速機が異常振動を起こし、減速機と推進軸の接続部分の継ぎ手が外れた。その結果、推進軸が垂れ下がり、その一部の外筒が落下。いずれかの部品に車輪が乗り上げ、最初に4両目が脱線したとみられる。

 運転士は異音に気付いて急ブレーキ。4両目は2本の線路が合流するポイントで偶然、元に戻ったが、今度は続いて脱落したカサ歯車に5両目が乗り上げて脱線したらしい。

 つりピンの脱落が原因の推進軸脱落は、1994年に室蘭線の特急列車でも発生。JR北海道はこれを機に、つりピン落下を防ぐ割りピンを1個から2個に増やした。今回、付近から割りピンは見つかっておらず、既に他の場所で抜けていた可能性も考えられるが、JR北海道は「2011/03/15と2011/05/25の検査で、整備員が割りピンが付いているのを確認している」としており、当時の状態は不明だ。

 金沢工業大学客員教授(鉄道システム工学)で鉄道技術コンサルタントの永瀬和彦は「割りピンは大きな負荷のかかる大型ディーゼル機関車も含め長年使われてきた。信頼性は高く、構造上の問題とは考えにくい」として、整備の問題を示唆している。

◇トンネル内は「窯」

 列車はトンネル内で一晩燃え続け、翌朝7:30ごろに鎮火。車両は原形をとどめないほどに焼け焦げた。

 ここまで燃えたのは現場がトンネル内だったことが大きい。トンネル火災では熱い煙は上昇して天井に沿って移動し、出入口の下の方から酸素が供給され続ける。防火対策に詳しいベターリビングつくば建築試験研究センター参与の遊佐秀逸は「トンネルの中は陶芸の窯のような状態になる」と解説する。

 車両の座席の素材は、鉄道営業法に基づく国土交通省令の解釈基準で難燃性と規定されている。だが燃えにくさの試験は、たばこのような火元を想定したものだけで、1969年から40年以上変わっていない。東京大学教授(火災安全工学)の山田常圭は、当時のトンネル内の温度が少なくとも1000度はあったと推測したうえで「放火や今回の事故のような状況で一度火が付くと、座席などはどんどん燃えてしまう」と指摘する。

 一方、トンネル手前には燃料が漏れた跡があり、燃料タンクが脱落部品で損傷して火災に結びついた可能性が高い。燃料タンクは鉄板を溶接しただけで特別な防火対策は取られていない。

 工学院大学客員教授(鉄道工学)の曽根悟は「高速走行には軽量化が欠かせず、燃料タンクも重さと強度とのバランスを考慮して設計されている。頑丈にすればいいというものではない」と指摘。脆弱な箇所が見つかれば、補強したり、落下した部品がぶつからないようにする工夫が必要だと訴える。

◇「火災は目視必須」煙と蒸気区別難しいため?

 JR北海道の説明や乗客の証言によると、車内には停止直後から白煙が充満し、約20分後には運転室の火災警告ランプが点滅。乗客は非常用のコックを開け逃げ出したが、その時点で乗務員や乗客として居合わせたJR社員の誘導はなかった。

 JR北海道のマニュアル「異常時運転取扱手順書」では、火災が発生した場合、乗務員が指令センターの指示を仰ぎ乗客を避難させるとしている。だが火災は目視が必須とされており、運転士らは煙に気付きながらも指令に火災を報告しなかった。

 避難誘導の手順は他のJR各社も同じだが、乗員が煙を確認した段階で状況に応じ火災として扱うとしている。違いについてJR北海道は「分からない」。他社は、ディーゼル車の率が高いため、発煙を伴うエンジントラブルが多い、寒冷地で蒸気と煙の区別がつきにくいなどと北海道特有の事情があると推測する。
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JR石勝線トンネル内特急火災事故:緊迫感、指令に届かず 「火災は目視」の手順災い <毎日新聞 2011/05/31>

 占冠村のJR石勝線トンネル内で起きた特急列車の脱線・火災事故で、JR北海道の指令センター(札幌市)が車外避難を申し出た車掌に車内にとどまるよう指示し、乗客の避難開始後も「客を先頭車両に誘導したか」などと実態とかけ離れた確認を求めていたことが2011/05/30、JR北海道への取材で分かった。JR北海道の手順書では、乗務員が火を目視しないと火災と扱わないことになっており、これが災いして、指令に避難の緊急性が伝わらなかったとみられる。

 JR北海道によると、男性運転士(26)は特急「スーパーおおぞら14号」(6両編成)がトンネルで急停止した直後の2011/05/27 22時に「(後列の)1~3号車床下から煙が入ってきている」と指令に報告。指令は22:03に「ただちに乗客を4~6号車に案内するように」と指示した。

 煙が増える中、男性車掌(60)は22:07に「先頭車側から降りてトンネルを避難したほうがいい」と指令に提案。しかし指令は「トンネル内なので、ドアを開けるのを待つように」と認めなかった。

 22:10には車掌が「かなりの煙で息ができない」と窮状を訴えたが、指令は先頭車両への避難指示を出すだけだった。車掌がトンネル出口確認のためいったん車外に出た20:11過ぎからは十数分間、交信が途絶。携帯電話や衛星携帯電話が通じなかったことも実態把握を困難にした。

 通信が再開した22:30には、たまたま客として乗り合わせ、事故後に乗務員を補助していたJR北海道の社員に指令が「前側車両への乗客の誘導が終わったか確認してほしい」と連絡。既に乗客は自主的に列車を降り始めており、ようやく状況を把握した指令は22:34ごろ、下車した乗客の誘導を認めた。

 指令が実態把握できなかった背景には、運転士と車掌が最後まで火災だとの認識を持っていなかったことも影響したとみられる。運転席のモニターには火災を知らせるランプがあるが、JR北海道のマニュアル「異常時運転取扱手順書」では、乗務員が実際に火を目視した場合に火災として扱うと定めている。運転士は立ち込める煙で炎を確認できないまま、避難していた。

 JR北海道広報部は「火災の扱いも含め、現場判断の枠を拡充することや手順書の見直しを検討したい」と話す。当時、モニターに火災ランプが付いていたかどうかは「調査中」としている。

 一方、北海道警は線路やトンネルの現場検証を2011/05/30までに終えた。今後は事故車両を車庫に搬送後に現場検証とともに、乗客や乗員への事情聴取を進める。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:部品脱落でポイント変形タンク損傷か <MSN産経 2011/05/30 13:29>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線トンネルで起きた特急スーパーおおぞら14号(6両編成)の脱線火災事故で、前から4両目床下の推進軸が落下、線路のポイントをひずませ、さらに6両目の燃料タンクに衝突してタンクが損傷、火災につながった可能性があることが2011/05/30、JR北海道や消防関係者の話で分かった。

 JR北海道などによると、推進軸の周辺部品の散乱が始まったのは、トンネルの入口手前約1.4km。その500mル先にあるポイントでは、フロントロッドと呼ばれる部品が線路上にせり上がるように変形していた。推進軸はエンジンの回転を車輪に伝える部分で、一部の部品が落下した状態で回転を続け、フロントロッドに当たってひずませた可能性がある。フロントロッドがせり上がったポイントを通過した際に、6両目床下の燃料タンクが損傷して燃料が漏れ、何らかの理由で引火したことも考えられるという。

JR石勝線トンネル内特急火災事故:4両目もいったん脱線していた <毎日新聞 2011/05/31 21:13>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線トンネル内で特急列車(6両編成)が脱線炎上し、39人が負傷した事故で、JR北海道は2011/05/31、列車5両目のほか、推進軸などの部品が落下した4両目の車両もいったん脱線していたことを明らかにした。最終的に脱線していた5両目の脱線痕はトンネルの約40m手前だが、実際は約900mにわたり脱線走行していたことになり、横転事故などにつながる可能性もあった。

 JR北海道によると、列車はトンネル約1.8km手前で最初に4両目の減速機つりピン(長さ19cm)が脱落。さらに推進軸の一部を次々と落としながらトンネル手前793m地点から脱線した。列車はそのまま721m走行。2本のレールが交わるポイント部分でレールに乗り上げて元に戻った。
 つりピンは減速機と車体を固定する部品で、外れると減速機からつながる推進軸が破損する恐れが高まる。1994/05にJR室蘭線で特急列車の推進軸が脱落した事故でも、原因はつりピンの脱落だったという。
 また、5両目は4両目がレールに戻ってから約40m進んだ地点で脱線した。付近に減速機の歯車が落ちていたため、車輪が歯車に乗り上げたとみられる。

 JR北海道によると、列車は時速140kmで走行していた場合、急ブレーキをかけると600m以内に止まるよう設計されている。当時の列車の速度は約120km。運転士がブレーキをかけた地点ははっきりしていないが、JR北海道は「4両目が脱線した直後に異常に気付いて急ブレーキをかけていれば、トンネル手前で止まった可能性もある」としている。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:発煙、脱線後に 40人搬送 枕木に車輪の跡 <毎日新聞 2011/05/28>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線トンネルで特急「スーパーおおぞら14号」(釧路発札幌行き、6両編成)が煙が出て緊急停止した事故で、後列車両の車輪が脱線していたことが2011/05/28、JR北海道の調査で分かった。トンネル入口の手前から事故現場まで枕木に車輪がこすれたとみられる跡が残っており、JR北海道は、車輪脱線後にトンネルに入り、発煙した可能性があるとみて調べている。

 JR北海道によると、煙が充満したのは後方の1~3号車で、乗客らは非常用ドアコックを開けて車外に脱出した。北海道警が2011/05/28未明に車内を確認したところ、逃げ遅れた人はいなかった。トンネル入口では事故後も白煙が上がり続け、富良野広域連合消防本部によると約9時間半後の2011/05/28 07:30過ぎに煙は収まった。

 JR北海道が車両を調べたところ、後ろから2両目(2号車)の後方の車輪が脱線しているのが見つかった。現場ではトンネル入口の約600m手前のポイント切替え付近からレール中央の枕木に車輪がこすれたとみられる跡が残っていた。国土交通省運輸安全委員会は2011/05/28、鉄道事故調査官3人を現地に派遣した。

 現場は占冠村役場から南西約8kmの山中。乗客のうち約200人はトンネル出口からバスで占冠村の施設に移動した後、JR北海道の用意した貸切バスで札幌や釧路などに向かった。

 富良野広域連合消防本部によると、この事故で救急搬送されたのは計40人に上った。

 ◇「自分で逃げた」車掌10分不在

 煙が迫り来る暗闇の中、手をつなぎ励まし合って辛くも大惨事を逃れた。「地獄のようだった」「生きた心地がしなかった」。乗客らは黒くすすけた顔で口々に恐怖の一夜を語り「避難誘導がなかった」とJR北海道の対応に不満を訴えた。

 乗客らによると列車は「ドンドン」などと異音がした直後にトンネル内で急停車した。「そのまま待機して下さい」。車内アナウンスが入ったが、後列の1~3号車内に煙が立ち込め始めた。「1~3号車の人は4~6号車に移って下さい」。この指示を最後にアナウンスは途切れた。「どうなっているんだ」「避難するぞ」。乗客らは自ら非常用ドアコックを開けて車外に出た。

 札幌市白石区の男性会社員(62):「煙が入らないよう口を手で押さえ、前に進んだ。」「最初に飛び出した人がいなければ危なかった」。
 釧路市の男性会社員(51):「JRから避難誘導はなく、自分で逃げなければ死んでいた」と青ざめた表情だった。
 札幌市の男性会社員(28):「煙が立ち込めたので外に出ようとしたら乗務員に『待ってくれ』と言われたが、誰かがドアを開けて自主的に逃げ出した」「煙で何も見えない中、励まし合って出口を目指した。」「妻の顔が目に浮かんだ。二度とJRには乗りたくない」と語った。

 せき込みながらトンネルを出ると、乗客から安堵の声が漏れた。「生きてて良かった」。高齢者の中には涙を流す人もいたという。200人以上が近くの草地に座り込み、山を下り始めたのは約3時間後の2011/05/28 01時ごろだった。
 札幌市白石区の男性会社員(40):「みんな冷静だった。ただJRはトンネルには誘導灯を設置するなど対策を取ってほしい」と話した。

 3号車に乗っていた男性車掌(60)は緊急停止後、乗客に「出口までどのくらいかかるか見てくる」と告げて車外に出て出口まで走り、約10分後に戻って避難を呼び掛けたという。だが同じ車両に乗った男性は「車掌が外に出たので不安になった」と述べた。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:特急スーパーおおぞら、トンネル外に <北海道新聞 2011/05/29 15:57>を添削

 占冠村のJR石勝線の特急の脱線火災事故で、JR北海道は2011/05/29、トンネル内で動かなくなった特急スーパーおおぞら14号(6両編成)をトンネルの外に運び出した。

 捜査関係者によると、一番後ろの車両の燃料タンク付近の燃え方が激しく、火元とみて事故原因の特定を急いでいる。

 JR北海道は2011/05/28深夜から車両の移動作業を始めていたが、難航した。2011/05/27夜、トンネル内で起きた火災で、6両とも全焼していた。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:特急から部品脱落 脱線の原因か <北海道新聞 2011/05/28 22:23>を添削

 占冠村のJR石勝線・第1ニニウトンネル付近で2011/05/27夜、特急「スーパーおおぞら14号」(釧路発札幌行き、6両編成)が脱線して全焼し、39人が軽傷を負った事故で、JR北海道は2011/05/28、札幌市内の本社で記者会見し、列車が脱線した地点から約630m手前の線路上で、床下の駆動装置の部品が落下していたことを明らかにした。JR北海道は部品の脱落が脱線の原因となった可能性があるとみている。北海道警は車両の点検整備に問題が無かったかなど事故原因を調べる。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:搬送者40人。振り子式車両が脱線か <MSN産経 2011/05/28 11:45>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線トンネル内で発生した特急電車火災で、地元の消防は2011/05/28、救急搬送された乗客は計40人にのぼったことを明らかにした。また、JR北海道関係者によると、後ろから2両目の車輪の一部が脱線していたことが判明。トンネルに入る前から脱線によるとみられる跡が線路上に残っていたという。火災は2011/05/28 07:30頃鎮火した。

 火災が発生したスーパーおおぞら14号はディーゼル特急。脱線した車両は1998年製で、カーブを高速で走行できる振り子式と呼ばれる特殊な台車を使用。

 国土交通省運輸安全委員会は、鉄道事故調査官3人を現地に派遣、北海道警富良野警察署も事故原因を調べている。
 国土交通省北海道運輸局は2011/05/28午前、JR北海道に厳重警告の文書を出した。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:携帯電話のライト頼りに避難 乗客ら証言 <MSN産経 2011/05/28 09:48>を添削

 「車外に出ないでください」とのアナウンスが流れる中、次第に煙が立ち込め、乗客は前の車両へと殺到した。JR北海道石勝線で2011/05/27夜に起きたトンネル内の車両火災。乗客が現場の状況を振り返った。

 札幌市の公務員の男性(45)は、「最後尾の車両に乗っていた」「車両の下でバチバチと部品を引きずるような音がして、物に乗り上げるような感触があった。直後に窓の外で火柱が一瞬上がった」と話した。
 釧路市の介護士の女性(20)は、他の乗客に従い車両からトンネルに飛び降りた。「真っ白な煙が充満していて何も見えなかった」。姿勢を低くし、携帯電話のライトで足元を照らす。乗客は「ここが出口だ」と互いに声を掛け合った。
 釧路市の会社員の男性(27)は「足元をとられ転んだ乗客や、せき込んでいる人もいた」と話した。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:搬送者は35人 女性1人重症 <MSN産経 2011/05/28 08:39>を添削

 北海道占冠村のJR石勝線占冠~新夕張のトンネル内で2011/05/27夜、特急スーパーおおぞら14号(釧路発札幌行き、6両編成)から白煙が出た事故で、病院に搬送された乗客は計35人にのぼった。消防などによると、煙を吸ったり、やけどをしたりし、女性1人は重症という。全員命に別条はない。乗客ら約240人は徒歩でトンネルの外に避難し、逃げ遅れた乗客はいないという。

 JR北海道によると、列車が止まったのはトンネルの真ん中付近。線路の状態などから脱線した可能性もあるとしている。北海道警富良野警察署が原因を調べている。

 避難した乗客はバスで占冠村内の施設に移送された。トンネルの出口からは2011/05/28朝になっても大量の白煙が立ち上り、警察官や消防隊員らが、走り回っていた。

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JR石勝線トンネル内特急火災事故:特急列車車内から白煙 約15人搬送約240人避難 <MSN産経 2011/05/28 01:51>を添削

 2011/05/27 21:55頃、JR石勝線 占冠~新夕張のトンネル内(北海道占冠村)で、特急スーパーおおぞら14号(釧路発札幌行き、6両編成)の1~3号車の車内から白い煙が出たため、現場で停車した。富良野消防署占冠支署によると、煙を吸ったとみられる乗客約15人が、病院に救急搬送された。残りの乗客約240人はトンネルの外まで徒歩で避難した。
 JR北海道によると、トンネル内は煙が充満しており、現地にバスを出して乗客を移送。富良野警察署が原因を調べている。
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