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バイオディーゼル、北条鉄道の利用で脚光 加西 <神戸新聞 2010/12/16>を添削

 加西市が企業と連携して、北播磨地域や姫路市から廃食用油を回収し、精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を公用車、一般車両、地元の北条鉄道の列車などに利用している。BDF事業で、自治体が民間と共同で回収、精製、販売までを一貫して行い、行政の枠を超えて近隣市町からも広く油を回収するケースは兵庫県内でも珍しい。事業開始から5年で環境保護に貢献するシステムを確立した先進的な取組みだが、将来的な運用を含め課題を残している。

 BDFは使用済みの天ぷら油などをメタノールと反応させ、精製する軽油の代替燃料。トラック、一般車両、列車などのディーゼルエンジンに使われ、加速力、燃費、CO2排出量は軽油とほぼ同じ。大気汚染物質の硫黄酸化物をほとんど排出せず環境に優しい。

 加西市は国が進める「バイオマス(生物資源)タウン構想」の一環で、廃食用油を活用し、化石燃料の使用を抑える計画を打ち出した。2006年、姫路市内の障害者施設から購入したBDFの使用を公用車で始めた。
 2008年には、温室効果ガス削減に関する協定を結んだ日本サムスン(東京)から寄付を受け、加西市などが出資する第3セクター 北条鉄道の敷地内にBDF精製施設を開設。石油販売業のマルタ産業(姫路市)と共同で事業を始めた。

 加西市のBDF事業で最も脚光を浴びたのは、北条鉄道での利用。2010/10、全国初となるBDF100%での営業運転を成功させた。1日限りだったが、北条町駅(加西市)~粟生駅(小野市)の13.6kmを6往復。2008年の試験運行後、専門家に意見を聞きながら、実用化へ準備を進めてきた努力が実を結んだ。

 加西市環境創造課によると、BDFはマイナス5度程度でも粘りが生まれるため、冬場は利用しづらいという。またBDFの費用は、鉄道が通常利用する免税軽油より約3割高い。だが、北条鉄道は定期的な運行を目指し、環境に優しい鉄道としてアピールして、観光客らを取り込み、収入を増やしたい考えだ。



 加西市では現在、北播磨、姫路市と広域にわたって、事業所、飲食店、家庭などから廃食用油を回収。年間約10万リットルのBDFを精製している。加西市環境創造課によると、BDFは公用車13台、企業のダンプカー、学校のスクールバスなど、加西市内外の計約50台に利用されている。
 普及に伴い、採算面でも加西市の公費支出はほぼゼロに抑えられ、事業を継続できるまでになっている。

 加西市環境創造課によると、兵庫県内では現在、約20の自治体・自治会などが廃食用油を回収し、約20の自治体・企業などがBDFを精製しているが、その両方や販売までを一手に担うケースはほとんどない。加西市環境創造課は「行政、企業、(油の提供や回収に協力する)市民の3者が連携してこそ事業は成功する。どこが欠けてもうまくいかなかった。事業を継続できるシステムをつくれたのは大きい」とする。



 事業は軌道に乗ったが、将来的な課題は残る。BDFは排ガス規制対応の新型ディーゼルエンジンには使えない点だ。現在使用可能な旧型エンジン車両も、やがては廃車になってしまう。
 加西市環境創造課は「あと10年もすれば旧型エンジンの車はかなり減るのでは」と危機感を強める。加西市などは、今後は軽油と混合した燃料の精製など、新型ディーゼルエンジンに対応できるよう新たな道を模索している。
食用油で「出発進行」 北条鉄道が営業運転 <神戸新聞 2010/10/16>を添削

 北条鉄道と加西市が2010/10/16、使用済み食用油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)だけで動く列車の営業運転を始めた。BDF100%での営業運転は全国で初めて。この日は北条町駅(加西市)~粟生駅(小野市)の13.6kmを6往復。今後、週末を中心に運行する。

 北条鉄道は加西市などが出資する第3セクター。BDFの費用は、鉄道が通常利用する免税軽油より約3割高くなるが、環境に優しい鉄道として観光客を取り込み、収入増につなげたい考えだ。

 加西市は飲食店や家庭から天ぷらなどに使った油を集め、年間約10万リットルのBDFを精製。加速力や燃費、CO2排出量とも軽油とほぼ同じだが、黒煙の量は1/3程度になる。

 営業運転は、北条鉄道まつりの開幕に合わせてスタート。BDF100%の客車1両に、軽油で動く1両を連結させ運行。のどかな田園風景の中を駆け抜けた。
(後略)

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燃料は廃油100% 列車試運転へ 加西市と北条鉄道 <神戸新聞 2008/06/06>を添削

 家庭の天ぷら油などからバイオディーゼル燃料(BDF)を精製する事業に取り組む加西市と北条鉄道は、2008/06/29、BDF100%の燃料による列車の試験運行に挑戦する。
 国土交通省によると、国内のディーゼル車では初の試み。成功すれば、イベント列車の検討も始め、CO2の排出削減と環境保全に貢献する鉄道として全国にPRする。

 温室効果ガス削減に関する協定を締結した日本サムスン(東京)から寄付を受け、鉄道敷地内に廃油からBDFを精製する施設を2008/04にオープン。石油販売のマルタ産業(姫路市)が運営し、家庭やレストランから回収した廃油を原料に1カ月で約2000L精製する。
 北条町駅(加西市)から粟生駅(小野市)まで約13.6kmの1往復に必要なBDFは軽油と同じ約10Lで、平均的な家庭35世帯が1カ月に出す廃油から精製できる量。軽油の場合、往復で約26kmのCO2が発生。BDFは、発生するCO2を原料である植物が再び吸収・固定し大気中のCO2の総量は増えないと考えられている。また、有害な硫黄酸化物の発生も軽油に比べて抑えられる。

 試験走行には、旧型車両のフラワ1985型を使用し、通常ダイヤ終了後の午前0時から5時まで走行させる。燃費を測定するほか、運行によってエンジンなど機器にトラブルが起きないかを調べる。
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