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2018
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山陽電鉄:西日本豪雨:徐行運転中に土砂崩れ、間一髪の緊急停止

徐行運転中に土砂崩れ、間一髪の緊急停止 西日本豪雨 <2018/7/23 10:18神戸新聞NEXT>

 西日本豪雨による土砂崩れがあり、山陽塩屋~須磨浦公園(神戸市垂水区)で立ち往生した山陽電鉄の特急電車。徐行中、線路に土砂がかぶっているのを発見して緊急停止した直後、さらに土砂崩れなどが前後2カ所で相次いだ。
 走行中ならば脱線などの惨事にもなりかねない状況に、山陽電鉄の担当者は「徐行運転が最善だったとは言い切れない」と、雨量規制を厳格化する再発防止策を導入。専門家からは沿線斜面への防災対策を求める声が上がる。

■斜面崩壊、泥水も
 2018/07/06 14:07、乗客約80人を乗せた山陽姫路発阪神梅田行き特急電車(6両編成)は徐行(時速25km以下)で山陽垂水駅を出発した。東須磨の雨量計が降り始めから300mmを超え、山陽電鉄の徐行規制値に達していた。雨量規制による徐行は2015年の台風11号以来。運転席には30代の男性運転士の他、安全確認のため、ベテランの50代保線員が同乗した。土砂降りに近く、見通しがきかない。
 14:18、山陽塩屋~須磨浦公園間で、運転士が上下線の線路に土砂がかぶっているのに気付いた。運転士は非常ブレーキをかけ、運転指令室へ現状を報告。保線員はスコップで土砂を取り除き始め、運転指令は対向の西行き電車を止めた。
 だがその直後、約100m前方の斜面が崩壊。今度は線路を完全に覆い、立ち木も滑り落ちた。後方では泥水の流入も発生した。
 緊急停止から約35分後、運転士らは駆け付けた協力会社の社員らと乗客を最後部から1人ずつ誘導し、西側の踏切から国道2号へ避難させた。乗客に混乱はなく、けが人もなかった。

■「徐行で対応可能」
 山陽電鉄が開業以来初めて直面した運行中の土砂崩れ。一連の対応に、山陽電鉄は「駅間の停車を想定した訓練や、各部署と協力会社との日ごろからの連携が生きた」とする。2018/07/08昼ごろ、山陽電鉄が復旧工事完了を発表すると、ツイッターの投稿は780件以上転載され、励ましや感謝を伝える声も約50件寄せられた。

 土砂崩れ発生当時、兵庫県内の鉄道網で東行きの路線を運行していたのは山陽電鉄、阪神電鉄、山陽新幹線のみ。各社で運休などが相次ぐ中、山陽電鉄は比較的長く通常運転を続けた。山陽電鉄はこの判断について「安全第一を考慮しながら、鉄道会社としての使命を果たすための判断だった」と胸を張る。
 ただ、危機と背中合わせだった徐行運転は「これまでの経験から、何かあっても徐行と目視で対応できる範囲と判断していた」と説明。一方で、再発防止に向けた暫定的な対策として、運休を判断する規制値を累積雨量300mm以上から250mm以上に引き下げた。

■危険性認識に課題

 土砂崩れの現場は、斜面が線路脇にまで迫り、線路上も含めて土砂災害警戒区域内だった。また、土砂災害警戒情報だけでなく、避難勧告も2018/07/05午前から発令されていた。

 斜面防災に詳しい神戸市立工業高等専門学校教授の鳥居宣之は「沿線の環境に精通する鉄道会社は経験上、土砂災害警戒区域の危険性が高いという認識はあったはず」と指摘。「鉄道の公共性を考えると、従来の雨量規制だけではない総合的なルールづくりを進めることが重要」とする。

 山陽電鉄は2015年度から、社有地の法面の防護工事を進め、2018春完了したばかりだった。だが、今回の現場はいずれも民有地で未整備だった。関西大学教授で交通政策論が専門の安部誠治も「鉄道各社の施設は従来の雨を想定したもので、近年の大雨に耐えられるのか疑問が残る。地権者との問題を乗り越え、法面を増強するのが急務」と訴える。山陽電鉄は今後、管理地以外の法面についても防災対策を検討する方針という。

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2018/07/23 (Mon.) Comment(0) 鉄道:シーサイドライナー【山陽電鉄】

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