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旧三木鉄道、茨城で変わらず元気! 海も見ました <神戸新聞NEXT 2017/07/29>を編集

 2008年に廃止された兵庫県三木市の第三セクター 三木鉄道の車両が、500km余り離れた茨城県の第三セクター ひたちなか海浜鉄道で快走を続けている。白地に赤と青のラインが入った車両が豊かな緑の中を駆けるのどかな風景が人気を呼び、地域ぐるみで存続努力を続けるローカル鉄道の活性化に一役買っている。

 三木鉄道は、三木~厄神 6.6kmを結んだ。1916(大正5)年、播州鉄道が厄神~別所を開業したのがルーツで、後に駅を増やし、経営主体は播丹鉄道→国鉄と変わった。1985年に第三セクターとなった後も利用者の減少で赤字が続き、最終的に2008年に廃止された。
 ひたちなか海浜鉄道は、三木鉄道廃線を受けて2009年に1両を買い取り、2009/08に運行を始めた。三木鉄道は、保有した3両をそれぞれ国内の地方鉄道会社に売却したが、往時のボディーカラーを維持しているのはここだけ。
 1998年製のディーゼルカーで席数57、定員116人。車両番号は三木鉄道時代の「ミキ300-103」のまま。老朽化で色を塗り替える際も「懐かしんでくれる人がいるから」と、あえて同じに保った。椅子などの内装も変えていない。年に100人程度のファンがミキ目当てでひたちなか海浜鉄道を訪れる。
 さらに2017/03、ミキ300-103が沿線の緑の中を疾走する光景が首都圏のローカル鉄道雑誌の表紙に選ばれた。三木鉄道時代を知らない人や、鉄道ファン以外からも「いつ行けばあの車両が見られますか」と、問合せが急増したという。
 ひたちなか海浜鉄道の沿線でも少子高齢化は進むが、観光振興やボランティアによる駅舎の清掃、住民の利用促進運動などにも支えられ、利用者は増加傾向にある。最近は路線延伸や新駅整備の構想が聞かれるほどだ。
 日本民営鉄道協会によると、廃止などで使わなくなった車両を他の会社で再利用する例は少なくない。だが、多くの地方鉄道は少子高齢化などで経営が苦しく「乗客増にまでつながるケースは珍しいのでは」との見方を示す。

 ひたちなか海浜鉄道では、製造から約50年たった車両を走らせたこともあり、間もなく20歳のミキ300-103は当面第一線を務めるという。ひたちなか海浜鉄道管理課の大谷俊幸(33)は「車体の色や車両番号を変えるつもりはない。三木鉄道にはない海沿いを走る姿も人気で、兵庫の人も懐かしい風景との再会や新たな出会いを楽しんでもらえる」。
 ひたちなか海浜鉄道は保有する8両を数日おきに順に走らせている。ミキ300-103の出番は、運行日の2日前に分かる。

【ひたちなか海浜鉄道】
茨城県ひたちなか市の勝田~阿字ケ浦の14.3km、10駅を結ぶ。ルーツの湊鉄道は1907(明治40)年設立で、1913年に勝田~那珂湊が開通し、後に延長。茨城交通に合併されたが、2008/04/01、ひたちなか市と茨城交通が共同出資する第三セクターとなった。沿線には、国営ひたち海浜公園、那珂湊おさかな市場、アクアワールド茨城県大洗水族館などの見どころがある。






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最後の車両、茨城へ 2008春廃線の旧三木鉄道 <2009/06/03 神戸新聞など>

 2008/03で廃線になった三木鉄道で、残っていた最後の車両が、ひたちなか海浜鉄道(茨城県ひたちなか市)に売却されることが決まった。清算会社が保有していた3両のうち、既に2両は樽見鉄道(岐阜県本巣市)、北条鉄道(加西市)と契約がまとまり、それぞれの地で運行している。廃線時に三木鉄道を走っていた3両の第2の人生が決まった。

 売却が決まった車両は、1998年富士重工製の「ミキ300-103」。当時1億円で購入した。3両のうちで最も古い。2008秋に2両の売却が決まってからも、清算会社が国内外の鉄道会社と個別に交渉を続けていた。地方鉄道を取り巻く状況は厳しく、財政難などから難色を示す会社が多い中、車両の老朽化問題を抱えるひたちなか海浜鉄道と契約がまとまった。売却額は500万円。

 ひたちなか海浜鉄道は茨城交通の運営だったが、2008/04に鉄道部門が分離して、ひたちなか市の第3セクターとして開業。ひたちなか市内で運行している。ひたちなか海浜鉄道社長の吉田千秋は「車体の色は三木鉄道時代のままにしようと考えている。現有の車両は古いものが多く、これでサービスの向上を図りたい」と話した。
 三木鉄道清算会社代表清算人の寺口正広は「車両は少なくとも30年は走るとされており、まだ10年しか走っていない。名残惜しいが、活用した方が車両のため。新天地で活躍してほしい」と期待を込めた。車両は2009/06中にも搬出される予定。

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岐阜で第2の人生へ 旧三木鉄道、2両目を搬出 <神戸新聞など 2008/12/09>

 2008/03/31で廃止された三木鉄道の車両1両が2008/12/09、売却先の樽見鉄道(岐阜県本巣市)に向けて搬出された。2008/12/08夜に北条鉄道(加西市)に運ばれた車両に続き2両目。出発を前に、現地の人らと交流している三木市民らが集まり「ありがとう。岐阜にも乗りに行くよ」とエールを送った。
 この日集まったのは、本巣市民らでつくる「うすずみ桜想会」の16人。本巣市内で樹齢千数百年の淡墨桜の苗木を育ててきた縁から、現地に向かう車両に、はなむけの気持ちを込めたリースを飾り付けた。

 今回売却されたのは、2002年製の「ミキ300-105」。これまでに18万8671kmを走っており、樽見鉄道と約3470万円で売買契約を結んでいた。樽見鉄道は車両の色を当面塗り替えない方針。一部を改修し、2009/03ごろから走らせる。

 三木鉄道の清算会社は引き続き、残る1両の売却先を探す。

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北条鉄道:廃線の三木鉄道車両を購入 <毎日新聞 2008/10/30>を添削

 2008/03で廃線になった三木鉄道(三木市)の車両1両を、北条鉄道(加西市)が購入することが決まった。両社は2008/10/30に購入契約を結び、今年度中の運行開始を目指す。
 北条鉄道では「購入後も車両の外装を変えずに運行する」との案も出ており、かつて三木鉄道で活躍した姿が再び見られるかもしれない。

 北条鉄道が現在所有する車両はディーゼル車3両。うち1両のレールバス「フラワー1985」が20年以上の運行で老朽化したため、新たに車両を購入することを決めた。

 今回購入するのは1999年製造のディーゼル車「ミキ300-104」(定員116人、全長18.5m、重さ約30t)で、走行距離(2008/08/05現在)は約43万9000km。車輪の大きさ以外は北条鉄道で運行中の車両と同じ構造。一方、レールバスは第一線を退き、イベント中心に運行される。輸送コスト削減のため、同様に三木鉄道から車両を購入する樽見鉄道(岐阜県本巣市)と11月下旬〜12月上旬の同じ日に輸送作業を行う。

 北条鉄道の筆頭株主である加西市は、車両の購入費用1785万円や輸送費用を補助するため、12月議会に補正予算案を提出する方針。
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