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三田駅~波豆川路線で2020/04増便へ 神姫バスが検討 <2020/02/06 05:30 神戸新聞NEXT>を編集

 神姫バスは2020/02/05、2019/10に減便した三田駅と波豆川を結ぶ路線で、2020/04/01のダイヤ改正に合わせて増便を検討していることを明らかにした。減便で三田市立上野台中学校に通う生徒の通学事情が悪化し、地域住民や三田市が神姫バスに復活を要請していた。
 神姫バスによると、午前7時台前半に波豆川を出発する便の復活を検討している。増便により、波豆川発三田行きは1日7便となる。

 三田駅~波豆川線は利用者が少ないため2019/10に減便したが、波豆川や木器の生徒は06:54発の始発に乗らなければ始業に間に合わないことが判明。三田市教育委員会が2019/12下旬まで、タクシーと公用車で代替輸送する異例の事態となっていた。
 神姫バスは2019年末にダイヤを再変更し、生徒が木器バス停で別のバスに乗り換えられるようにした。ただ運行を始めると、片方の路線に発生した遅延がもう一方にも波及してダイヤが混乱することがあり、三田市が改善を要望していた。

 一方、三田駅と小柿を結ぶ路線では、(小柿行きの)12往復のうち2往復を途中の高平小学校前止まりとする。これとは別に、三田駅と高平小学校前を結ぶ3往復は1往復を減便。小柿まで行く便が10往復、高平小止まりが4往復となり、(合計14往復で)実質的な減便となる。

 神姫バスは「あくまで案の段階だが、地元からの強い要望があり、一度は減便したダイヤの復活を決めた。小柿線は利用実態に合わせた」としている。
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# 2019/10減便時には、三田市役所内の情報共有ミスから、上野台中学校の通学バス減便を三田市教育委員会が把握していなかった。



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羽田-神戸便の最終を新幹線最終より遅く スカイマークが1時間繰り下げ <2020/1/24 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 スカイマークは2020/01/23、午後10時台に神戸空港に到着する羽田~神戸便の運航を2020/03/29に始める方針を固めた。規制緩和で延長された神戸空港の運用時間帯を利用する。
 現在、羽田~神戸便で最も遅いのは、ANAによる羽田20:15発 神戸21:30着便。約1時間繰り下がることになり、東京~神戸間の夜間移動の利便性が高まる。

 また、スカイマークは2020/03/29に始まる夏ダイヤから、1日6便(3往復)の神戸~那覇線を1日10便(5往復)に増やすほか、21:20神戸発 新千歳行きも新たに運航する方針。
# 札幌便は、20:25新千歳発 22:20神戸着と、神戸21:20発 新千歳23:10着。

 フジドリームエアラインズ(FDA)も神戸~青森線の開設を決めており、2019年に拡大した神戸空港の発着枠が、夏ダイヤからすべて埋まることになる。

 新たに就航する羽田~神戸便は21:15羽田発 22:30神戸着。東京~神戸間の輸送で競合する新幹線の最終は現在、20:50東京発 23:39新神戸着。21:23東京発 23:45新大阪着。
(中略)

 夏ダイヤではほかに、ソラシドエアが那覇発神戸行き最終便の到着時刻を21:25から22:00に繰り下げ、ANAも羽田~神戸線最終便の到着を21:30から21:50にする。

 関西、大阪(伊丹)、神戸空港のあり方を官民で話し合う関西3空港懇談会は2019/05、22時までだった神戸空港の運用時間を23時まで延ばし、発着枠を1日60便(30往復)から80便(40往復)に拡大することで合意した。
FDAフジドリームエアラインズ、2020/03に神戸~青森線を開設へ <神戸新聞NEXT>を編集

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は2020/01/21、神戸~青森線を2020/03/29に開設すると発表した。神戸空港で青森と結ぶ定期便が就航するのは2006年の開港以来初めて。1日2便(1往復)を運航し、地域間の新たな交流をつくり出す。

 関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港の在り方を話し合う関西3空港懇談会は2019/05、神戸空港の発着枠を1日60便(30往復)から80便(40往復)に拡大することで合意した。運用規制の緩和を受け、FDAは2019/10に初めて乗り入れた。すでに松本、出雲、高知の3路線を展開している。

 FDAは2011年から青森~小牧(県営名古屋)線を運航してきた。近年、JALとANAの青森~大阪線(1日計6往復)が旅客を増やしており、関西と青森の移動需要がさらに拡大すると見込んで、神戸線の開設を決めた。伊丹の西にある神戸空港の立地を生かし、愛媛、岡山、広島など中国四国の広域から旅客を取り込みたい考えだ。就航1年目の搭乗率は65%を目指す。

 新しい路線は11:45神戸発 13:25青森着と、14:10青森発 16:00神戸着。運賃は45日前までに予約する最安タイプで片道1万1000円(2020/06末までの就航記念価格は5500円)。FDAが青森線の開設を決めたことで、神戸空港の残りの発着枠は6便(3往復)となる。

 FDAは、76・84人乗りの小型機で採算性を確保しながら、地方都市間を結ぶ独自の路線展開が特徴。(後略)
JR神戸駅から中央市民病院への社会実験無料バス運行について <神戸中央市民病院 2020/01/06>を編集

ポートライナー朝ラッシュ時の混雑緩和社会実験として、JR神戸駅から中央市民病院行きの無料バスを、2020/01/14から平日の7:30~9:00の時間帯に10分間隔で運行しています。

ご乗車について
・患者さん及び付添いの方はご乗車いただけます。
・介助の必要な方は、介助者同伴でご乗車ください。
・社会実験運行のため通常の路線バス車両ではなく、観光バスタイプのバス車両を使用します。そのため、ノンステップによるご乗車はいただけません。

運行区間について
・運行区間はJR神戸駅→中央市民病院の一方向のみです。中央市民病院→JR神戸駅行きの無料バスは運行しませんのでご注意ください。
・バスはJR神戸駅発車後、みなとじまバス乗場を経由します。(みなとじまバス乗場では降車できません)

・バス乗場と時刻表について
JR神戸駅バス乗場と時刻表
#神戸駅南口 神姫バスポートアイランド方面乗場のさらに道向かい
7:30~9:00で10分間隔

みなとじまバス乗場と時刻表
#みなとじま駅バス停のだいぶ北側。信号を越えた向こう。
7:45~9:15で10分間隔

実験主体
神戸市・地方独立行政法人神戸市民病院機構
神戸空港へのバス輸送力向上 神戸市、2020年度着手へ <2020/1/5 06:00神戸新聞NEXT>を編集


 神戸空港へのアクセスを強化するため、神戸市は2020年度、道路拡幅やバスの利便性向上などで輸送力増強に着手する。三宮などの都心部と空港をつなぐ路線バスを大幅増便するとともに、ポートアイランド島内と市街地をつなぐ一部路線で無料化を検討。将来は、連節バスによる大量輸送を可能とし、専用レーンや優先信号などを備えるバス高速輸送システム(BRT)の導入を視野に入れる。神戸市は、規制緩和で発着枠が増え、運用時間延長が決まるなどした神戸空港の利用促進につなげたい考え。

 神戸市は2020年度、新神戸駅付近と神戸空港方面を直結する都市計画道路「生田川右岸線」(約1.5km)の車線拡幅工事に着手。片側2車線を3車線にし、同時に交差点も改良し、朝夕の渋滞解消を図る。さらに将来的には、交通需要の高まりを視野にBRTの導入を検討する方針。ポートアイランドと市中心部をつなぐ港島トンネルを新神戸方面へ延伸することも検討する。

 公共交通による空港アクセスでは、ポートライナーの混雑が課題となっている。ポートアイランドの企業や大学の通勤・通学時間が重なる7:30~9:00には混雑率が最大約160%に上る。神戸市はこの時間帯に、三宮~神戸空港間の路線バスを20分間隔から10分間隔に増便。5年後には5分間隔まで増やす方針。新神戸、三宮から空港まで約20分という近さをアピールし、バス利用を促す。

 また、神戸市立医療センター中央市民病院利用者のバス運賃無料化も検討する。神戸市は、無料の専用バス(約50人乗り)をJR神戸駅前から中央市民病院まで10分間隔で運行する社会実験を2020/01中旬から始める。朝のラッシュ時には来院者のうち約300人がポートライナーを利用しているとみられ、バス利用による通院負担の軽減とポートライナーの混雑解消を目指す。

 2020年春には、市街地から同病院や企業が集積する医療産業都市周辺までほぼノンストップで運行するバスを導入し、需要をにらみながら増便を図るという。

■連絡橋4車線化へ

 神戸市は、神戸空港島とポートアイランドを結ぶ連絡橋「神戸スカイブリッジ」(1187m)を、現在の片側1車線から2車線に拡幅する方針を固めた。2020年度にも設計に着手し、着工は2021年度、大阪・関西万博が開かれる2025年までの完工を目指す。総工費は約25億円を見込む。

 2004年に供用が始まった連絡橋は車線を広げやすい構造になっており、16.7mある道路の幅を東側に3.4m拡張し、計4車線分を確保する。連絡橋は空港島と外部をつなぐ唯一の道路で、車線を広げ渋滞と通行止めのリスクを減らす。

 訪日外国人客の増加などで、関西空港と神戸空港島を結ぶ高速船「神戸関空ベイ・シャトル」の乗船客も増えている。神戸市は万博期間中、会場の夢洲と神戸市内を船で結ぶ乗降場所候補の一つに神戸空港島を挙げており、連絡橋の渋滞が懸念されていた。
神戸新交通新社長に能勢電鉄社長 初の民間出身 <2019/12/25 23:09神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市は2019/12/22、ポートライナーなどを運行する外郭団体「神戸新交通」の新社長に、能勢電鉄社長の城南雅一(61)が内定したと発表した。労働組合役員への不正な給与支給など相次ぐ不祥事を受けた措置。2020/01/16に開く神戸新交通の臨時株主総会と取締役会で正式決定する。これまで神戸新交通の社長は神戸市幹部OBが就くのが慣例で、民間からの登用は初めて。

 神戸新交通では2019/04~05、労組役員に賞与や超過勤務手当の名目で、計約2200万円を不正に支給していたことなどが次々発覚。市長の久元喜造が監査請求に踏み切り、神戸市監査委員は2019/09、監査結果をまとめた。神戸新交通は2019/11、コンプライアンスや監査部門の強化などを掲げた計画を策定。神戸市によるとその後、2019/04に社長に就いた神戸市幹部OBの後藤範三から「会社再生の一定の方向性が示された」として退任の申し出があったという。

 城南は神戸市出身。1982年に阪急電鉄に入り、鉄道営業部長や阪急バス常務取締役などを歴任し、2014年から能勢電鉄社長を務めている。能勢電鉄の社長は退任する。民間出身者の登用は監査結果を踏まえた対応で、会見した神戸市副市長の油井洋明は「市民目線でのサービス向上や、風通しのよい職場環境づくりを期待したい」と述べた。

 一方、一連の不祥事を巡る関係者の処分に向けて神戸新交通が設置した調査委員会の結論は出ておらず、他の不適切事案の有無などを調べる外部調査も続いている。副市長の油井は「新体制で厳正な対処をしてもらいたい」とした。
大阪~新三田間 昼間の「丹波路快速」廃止 JR西日本、春のダイヤ改正 <2019/12/16 21:00神戸新聞NEXT>を編集

 JR西日本が春のダイヤ改正を発表した。大阪~篠山口間について、2020/03/14から昼間の「丹波路快速」を廃止し、新たに「区間快速」を運行する。
 JR宝塚線大阪~新三田間は現行の所要時間「42分」が「47~52分」となり、三田、新三田では1時間あたりの運転本数が上下線とも「6本」から「4本」に減る。
 通勤時間帯は現状から変わらないとはいえ、JRの利便性の良さは三田市が10年連続で人口増加率日本一を続ける起爆剤となり、今も街の看板になっているだけに、関係者からは複雑な声が漏れた。

 JR西日本によると、新ダイヤは「平日の11時~15時台」と「土休日の12時~15時台」で導入する。この時間帯は利用者が少なく、停車駅を増やして採算性を高める狙いがあるという。
 宝塚~新三田間でみると、区間快速はこれまで丹波路快速が止まらなかった生瀬、武田尾、道場の3駅に停車するようになる。さらに、現行では宝塚を終点としている「快速」も「区間快速」に替えて新三田まで延伸。その一方で新三田が終点の「普通」は区間を短縮して宝塚を終点とする。

 新三田でみた場合、1時間の運転本数は、区間快速の2本が加わる代わりに普通の4本がなくなるため2本の減に。また篠山口も丹波路快速の2本が区間快速に替わり、本数こそ変わらないが大阪への所要時間は「67~68分」が「72~77分」になる。
(後略)
そうでもしないと実現しない相互直通運転
阪急は、阪急三宮駅の敷地(地上)を再開発できなければ意味がないからね。


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「三宮に地下新駅」構想 神戸地下鉄と阪急相互乗り入れで <2019/11/25 06:00神戸新聞NEXT


 神戸市営地下鉄西神・山手線と阪急神戸線を相互乗り入れさせる構想で、神戸市と阪急電鉄が、JR三ノ宮駅北側の地下に新駅を設けて接続させる案を検討している。阪急王子公園駅と新神戸をつなぐ路線を新設して地下鉄に乗り入れる案なども浮上したが、兵庫県最大のターミナルである三宮での接続が最有力となっている。ただ、構想実現に向けた課題は山積しており、調整は難航しそうだ。

 相互乗り入れは、阪急の求めに神戸市が応じる形で2018年度に検討を開始。もともと阪急が提案した接続地点は都心・三宮だったが、神戸市が新神戸や高速長田駅付近の案も候補に加えて検討してきた。

 関係者によると、新神戸や長田で接続すれば三宮よりも工事費を抑えられる半面、新神戸を経由すると神戸三宮~大阪梅田の所要時間が延びることから、利便性を重視して三宮で接続させる方向という。両者は現時点で相互乗り入れの合意には至っていない。

 JR三ノ宮駅北側に地下駅の新設を検討するのは、現在の地下鉄三宮駅では接続しにくいからだ。既存駅は上下線を別々のフロアに分けざるを得ないほど周辺の地下空間が限られており、乗り入れに伴う乗降客の増加に対応できない。6両仕様の既存ホームに8両の阪急電車を停車させるための拡張も必要だが、地下鉄の運行を続けながらの工事実施は極めて難しい。

 両者は乗り入れの事業費を2000億円規模と試算しており、投資に見合う効果を見込めるかが焦点。今の地下鉄三宮駅から新神戸・谷上方面へ延びる路線との接続も課題となる。

 乗り入れ構想を巡っては、三宮が通過駅となって一帯のにぎわいに水を差すとの指摘がある。一方で、地下鉄沿線の人口は名谷団地でピーク時の1988年に比べ35%減、西神住宅団地でも最盛期の2005年から11%落ち込んでいる。関係者には「大阪に通勤しやすくなり、沿線に新たな住民を取り込める」との期待もある。

神戸市営地下鉄と阪急の相互乗り入れ構想
 地下鉄沿線客の取り込みや神戸三宮駅の地下化による地上空間の活用を目指す阪急電鉄が2004年に提案し、近畿地方交通審議会による近畿運輸局長への答申に盛り込まれた。神戸市は当初、三宮が通過駅になることを懸念して話し合いに応じてこなかったが、地下鉄沿線の人口回復を目指す久元喜造市長の就任を機に、両者は2014年度から実務者レベルで勉強会を始めた。2018年度から本格的な検討を進めている。
パンタグラフバネ伸び架線接触か <2019/11/08 17:14 NHK ONLINE>を編集

 2019/11/07、山陽電鉄で、列車からパンタグラフが落下したトラブルで、現場で見つかった切れた架線は本来、パンタグラフと接触するはずのない高さに設置されていたことがわかりました。山陽電鉄は、パンタグラフが通常より高い位置にまで伸び、架線に接触したとみて調べています。

 2019/11/07、山陽明石駅で、特急列車のパンタグラフが壊れて落下し、一部の区間で7時間にわたって運転できなくなりました。これまでの山陽電鉄の調査で、現場では架線が切れているのが見つかっていましたが、この架線は特急列車の線路から分岐した別の線路に張られたもので、特急列車が通過しても接触しない高さに設置されていたことが新たにわかりました。
 一方、特急列車の線路の架線は、現場からおよそ600mで切れているのが確認されています。
 パンタグラフは、バネの力で架線を押し上げながら走行する仕組みになっていて、山陽電鉄は特急列車の架線が切れ、パンタグラフのバネが伸びたため、本来、接触するはずのない高さにある別の架線に引っかかったとみて調べています。

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山陽電鉄 約7時間運転できず <2019/11/07 17:59 NHK ONLINE>を編集

 山陽電鉄で2019/11/07朝、特急列車のパンタグラフが落下し、一部の区間でおよそ7時間にわたって運転できなくなりました。現場では架線が切れているのが見つかっていて、山陽電鉄はトラブルの原因を調べています。

 2019/11/07 08:00前、山陽電鉄の山陽明石駅で、停止しようと進入してきた特急列車が突然、停電し、そのまま動けなくなりました。列車にはおよそ900人が乗っていていましたが、先頭車両がすでにホームに入っていたため誘導し、乗客にけがなどはありませんでした。このトラブルの影響で、山陽電鉄は霞ヶ丘駅と東二見駅の間でおよそ7時間にわたり運転できなくなりました。

 山陽電鉄によりますと、パンタグラフは6両編成の車両のうち、前から2両目と5両目にそれぞれ2台ずつ設置されていて、このうち、5両目のパンタグラフがいずれも大きく壊れ、1つは線路脇に落下していました。また、現場からおよそ600m後ろを走行していた回送列車でもパンタグラフが壊れているのが見つかったということです。さらに、2つの現場ではいずれも架線が切れていました。
 山陽電鉄によりますと、特急列車のパンタグラフは2019/11/02に点検したほか、架線も2019/10/24に点検しており、いずれも異常はなかったということで、山陽電鉄はトラブルの原因を調べています。

【登校中の高校生の写真】
 パンタグラフが落ちた特急列車とは逆の上り列車に乗り登校していた高校生が撮影した写真です。写真には、列車に設置された1台のパンタグラフが折れて傾き、もう1台が列車のそばにまるごと落下している様子が写されています。高校生の乗っていた列車は事故の影響で、山陽明石駅で停車し、高校生は下車させられたということです。

【パンタグラフ撮影した乗客は】
 パンタグラフが落ちた電車のいちばん後ろの6両目に乗っていたという女性がNHKの電話取材に応じました。
 電車が停止したときの状況について、「特にアナウンスもなく、急にがーんという鉄がぶつかったような音と、ブレーキをかける音がして緊急停止しました。ホームの直前だったのでスピードはそれほど出ておらず、満員でしたが、みんなつり革を握っていて倒れたりこけたりした人はいませんでした。突然のことでびっくりしました」と説明しました。
 その後の車内の様子ついては、「『少々お待ちください。確認しております」というアナウンスが流れましたが、特に混乱は起きていなくてみなさん冷静でした」と振り返っていました。停止してから10分ほどたったあと、乗客は誘導に従って先頭車両から明石駅のホームまで移動したということです。女性は、この移動の際に落ちたパンタグラフを携帯電話で撮影していて「最初は何かわかりませんでしたが、ツイッターに投稿したら『パンタグラフだよ』と教えられました。ふだん通勤に使っている電車ですので、今後はこういうことがないように対策してほしい」と話していました。

【専門家は】
 鉄道の技術に詳しい工学院大学特任教授の曽根悟は、「パンタグラフの上部にあり、架線との摩耗を抑える役割をする『すり板』が、何らかの原因で外れ、架線を傷つけやすくなっていた可能性がある」と指摘します。そのうえで、「今回のケースでは架線が切れ、バランスを崩したパンタグラフが別の架線に引っかかり落下や損壊につながったのではないか」としています。
 また、曽根は、山陽明石駅は特急が停車するため、直前で線路が2本に分かれていることに注目し、「線路が分岐する場所では架線が交差している。1本の架線が切れたことで、進行方向に向かって斜めに張られている残りの架線とパンタグラフがぶつかり、大きな衝撃が加わってパンタグラフが破損したのではないか」と指摘しています。

【パンタグラフとは】
 パンタグラフは電車の屋根に設置され、線路の上に張られた架線から車両に電気を取り入れるための装置です。車両の振動や強風などで架線の高さが変わっても電気を取り入れ続けられるよう、走行中はばねによる一定の力で架線を押し上げる仕組みになっています。

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山陽電鉄が7時間ぶり運転再開 架線トラブル、2.9万人に影響 <2019/11/7 15:50神戸新聞NEXT>を編集

 2019/11/07 07:40頃、山陽電鉄 山陽明石~人丸前間の計2カ所で発生した架線トラブルで、不通になっていた霞ケ丘~東二見の上下線が14:30過ぎに運転再開された。山陽電鉄によると、JR西日本や神戸市営地下鉄への振替え輸送などを実施。直通特急58本を含む計121本が運転取りやめになり、約2.9万人に影響した。

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山陽電鉄で架線切れ、パンタグラフ折れる 運転再開、午後4時ごろか <2019/11/7 12:40神戸新聞NEXT>を編集

 2019/11/07 07:40頃、山陽電鉄 山陽明石~人丸前間で架線が切れるトラブルが発生した。霞ケ丘~東二見などの上下線で運転を見合わせ、JR西日本や神戸市営地下鉄への振替え輸送、神姫バスの代行輸送を実施。2019/11/07正午現在、直通特急38本を含む計81本が取り消しになり、約2.3万人に影響した。

 山陽電鉄によると、架線は山陽明石駅付近と人丸前駅付近で計2か所切れていた。走行中の大阪梅田発 山陽姫路行き直通特急(6両編成)の5両目車両のパンタグラフ2カ所が折れ、運転士が異常に気付いて山陽明石駅近くで停車。乗客約900人は駅員らが誘導し山陽明石駅で降ろしたという。直後の回送車両でも同様に2カ所パンタグラフが折れていたが、直通特急の約10分前に走行した車両にトラブルはなかった。山陽電鉄社員は「走行中に電車のパンタグラフが折れるトラブルは聞いたことがない」としている。2019/11/07 16時ごろに運転を再開する見込み。
神戸市バス事故 運転手に禁錮3年6月の実刑判決 神戸地裁 <2019/10/30 10:12神戸新聞NEXT>

タイトルオンリー

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神戸市バス暴走:運転手は過去に事故21件 267人中6番目の多さ <2019/06/25 20:18 神戸新聞NEXT>を編集

 大野二巳雄(ふみお)(64)が神戸市バス運転手に採用されて以降の33年間で、5件の人身事故を含め計21件の事故を起こしていたことが2019/06/25、分かった。神戸市交通局が神戸市会常任委員会で明らかにした。

 交通局によると、大野は1986年に採用され、2015年の定年退職後、再任用職員として週4日勤務していた。2019/04の常任委では、2002~2018年の事故件数について13件と報告。その後、2002年以前についても調べた結果、新たに8件の事故が分かった。瑕疵のないケースも一部含まれている。

 事故を受け、交通局が市バスの運転士全267人の事故歴を調べたところ、最多は計36件で、大野は今回の事故を含め6番目に多かった。交通局長の岸田泰幸は「適性診断の結果や事故歴、違反歴もしっかり見極めた上で再任用の合否を判断したい」と述べた。

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三宮バス事故 神戸市に4台使用停止の行政処分 <2019/06/24 22:21 神戸新聞NEXT>を編集

 JR三ノ宮駅前で市バスが歩行者をはねて6人を死傷させた事故で、国土交通省近畿運輸局は2019/06/24、神戸市に対し、バス4台を延べ10日間使用停止とする行政処分を発表した。

 近畿運輸局などによると、事故を受けて2019/04/22に市バスの中央営業所(小野浜町)を監査した。また、事故に先立って、2019/03、回送中の市バス車内で運転手がスマートフォンを操作したとして監査に入っており、今回の処分は両方の案件について下された。

 神戸市交通局によると、予備車の投入やバスの点検の順番を変更し、ダイヤに影響が出ないようにするという。交通局は「指摘事項を真摯に受け止め、再発防止に取り組む」とコメントした。

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三宮バス事故 市バス事故で運転手起訴 時速23kmではねたか <2019/05/13 22:30 神戸新聞NEXT>を編集

 JR三ノ宮駅前で市バスが横断歩道に突っ込み歩行者が死傷した事故で、運転手が赤信号なのに誤ってバスを前進させたことに慌て、ブレーキと間違えてさらにアクセルを踏み、時速23kmで歩行者をはねたとみられることが2019/05/13、神戸地検への取材で分かった。神戸地検は2019/05/13、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で運転手の男(64)=神戸市長田区=を起訴した。

 起訴状によると、被告は2019/04/21 14時ごろ、JR三ノ宮駅近くの停留所からバスを発進させ、赤信号で止まらずに横断歩道の歩行者をはねて2人を死亡させ、4人に重軽傷を負わせたとされる。神戸地検は認否を明らかにしていない。

 兵庫県警の当初の発表で死傷者は計8人だったが、うち2人の被害届が出なかったとして、神戸地検は、アルバイト男性(23、神戸市須磨区)と私立大3年の女子学生(当時20、明石市)を死亡させ、4人に重軽傷を負わせた罪で公判請求した。

 神戸地検によると、被告はバスを発進させた後、赤信号に気付いていたが、ブレーキとアクセルを踏み間違えて前進。横断歩道まで約2.5mの地点で時速14kmに達していた。うろたえてさらにアクセルを踏み込み、歩行者と衝突時は時速23kmまで加速していた。
 神戸地検はバスに不具合はなく、被告の体調にも問題はなかったと判断。兵庫県警の捜査では、被告がミラーで後方を確認するなどしている最中にバスが動きだす様子がドライブレコーダーに記録されており、前方不注意が事故原因になった疑いもある。被告は逮捕直後、「ブレーキを踏んでいた」と供述したが、その後は「ブレーキは思い込みで、アクセルだったかもしれない」と説明していた。

 神戸市は被告を起訴休職とし、懲戒処分を検討する方針。起訴休職中は給与は支払われない。

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バス運転手、前方不注意か「気付けば目の前に人」 <2019/04/24 05:00 神戸新聞NEXT>を編集

 JR三ノ宮駅前で2019/04/21、市営バスが歩行者8人をはねて死傷させた事故で、自動車運転処罰法違反容疑で逮捕された運転手の男(64)が「ドアを閉めたり、ミラーで後方を見たりしていると、気が付いたら目の前に人がいた」と話していることが2019/04/23、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警は、容疑者がブレーキを踏んで発車準備をしていたつもりが、前方を見ないまま、誤ってアクセルを踏んでいた可能性があるとみて調べている。

 捜査関係者によると、容疑者は、バス停「地下鉄三宮駅前」で乗客全員を降ろし、ハンドルを右に切った後、「(運転席にあるスイッチで)ドアを閉めたり、ミラーで後方を確認したりしていた」と説明。この間にバスは進んでおり、「気付けば目の前に人がいた」と話しているという。
 兵庫県警が3つのドライブレコーダーのうち、運転席を写した記録を確認すると、容疑者の説明とほぼ一致していたという。
 容疑者は逮捕直後、「発進作業をしていたところ、ブレーキを踏んでいたが急発進した」と供述していたが、その後、「ブレーキは思い込みで、アクセルだったかもしれない」と説明。「大きな事故を起こし、2人を死なせ、多くの人を巻き込んでしまった。なぜこうなってしまったのか」とも話しているという。
 また、バス停から約10m先で歩行者をはねた直後、バスが加速していたことも判明。その直前、容疑者が驚いて「わー」と叫ぶ声が記録されており、兵庫県警は、人をはねて動揺し、アクセルをさらに踏み込んだ可能性があるとみている。

 兵庫県警は2019/04/23、容疑者を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で神戸地検に送検し、勤務先の神戸市交通局中央営業所(神戸市中央区小野浜町)を捜索した。

 国土交通相の石井啓一は2019/04/23の閣議後記者会見で、「事業用自動車事故調査委員会」に調査を要請する方針を明らかにした。国土交通省によると、今後「特別重要調査対象事故」として調査を要請する。

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バス暴走、歩行者はねた直後加速 ブレーキは分離帯接触後か <2019/04/23 13:15 神戸新聞NEXT>を編集

 JR三ノ宮駅前で、市営バスが歩行者8人をはねて死傷させた事故で、バスが横断歩道上の歩行者をはねた直後、加速していたことが2019/04/23、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警は、運転手が動揺し、誤ってアクセルを踏み込んだ可能性があるとみて調べている。

 兵庫県警は2019/04/23午前、運転手の男(64)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で神戸地検に送検した。また2019/04/23午前、神戸市交通局の中央営業所(神戸市中央区小野浜町)を捜索した。

 捜査関係者によると、バスのドライブレコーダーには、運転手がバス停「地下鉄三宮駅前」で乗客全員を降ろした後、ハンドルを少し右に切って発進する様子が写っていた。その後、バスは約10m先の横断歩道にスピードを緩めずに突入。歩行者をはね、「ガリガリガリ」という音とともに歩道上の自転車を車体の下に巻き込んだ直後、加速していたことが判明した。
 その間、ブレーキをかけた様子はなく、鉄道高架下の中央分離帯に接触後、初めてブレーキを踏んだとみられる。ドライブレコーダーには、歩行者をはねる直前、運転手の「わー」と驚く声が1秒程度残っていたことも判明している。

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バス暴走の原因、持病の可能性低く 事故直前には観光客に対応 <2019/04/23 05:55 神戸新聞NEXT>を編集

 JR三ノ宮駅前で、市営バスが歩行者8人をはねて死傷させた事故で、逮捕された運転手が事故直前、道を尋ねてきた観光客に1分近く対応していたことが2019/04/22、捜査関係者への取材で分かった。運転手には糖尿病などの持病があるが、事故直後も足取りはしっかりしていたといい、操作ミスが原因だった可能性が高いとみて調べている。

 神戸市によると、運転手(64)は糖尿病でインスリンを日常的に投与していたほか、慢性の腎臓病の治療などのため2019/04/03~17に仕事を休み、事故を起こしたのは復帰して4日目だった。兵庫県警は持病と事故との関連を慎重に調べている。

 一方、捜査関係者によると、バスのドライブレコーダーには、事故直前にバス停で全ての乗客が降りた後、観光客が乗り込み、運転手に地図のようなものを広げて別のバス乗場などを尋ねる映像が記録されていた。対応した運転手に変わった様子はなく、やりとりは1分ほど続いた。その間、最初は青だった車の信号は赤に変わっていた。
 その後、動きだしたバスは赤信号を無視し約10m先の横断歩道に進入。歩行者をはねた後、運転手はバスを降りて周辺を確認するなどしていたという。こうした状況から兵庫県警は、持病が原因の可能性は低く、何らかの操作ミスがあったとみている。

 また、事故時のバスの速度がおよそ時速15~20kmだったとみられることも判明。バスはオートマチック車だったが、オートマ車がアクセルペダルを踏まずに自動的に進む「クリープ現象」や、下り勾配による惰性としては速すぎるため、兵庫県警は、アクセル操作を誤った可能性を含めて調べている。

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神戸市交通局が会見 運転手は再任用 糖尿病の持病 三宮バス暴走 <2019/04/21 23:15 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市交通局によると、逮捕された運転手の男(64)は1986年に採用され、2015/03末の定年退職後は再任用職員で、現在週4日勤務。市バスの運転手267人のうち50人が再任用か嘱託という。

 運転手は糖尿病が持病でインスリンを使用。2019/11の健康診断で一部数値に異常が出たが、運転への支障はないと判断された。2019/04/03~10には慢性の腎臓病で入院し、その後も04/17まで休暇を取っていたが、「退院後は就労可能」とする医師の診断書が提出されていた。2019/04/21の始業前の点呼でも、アルコール検査も含め問題ないとされたという。

 当日は午前6時前に出勤し、休憩を挟んで6回目の営業運転中。現場近くの次の停留所で業務を終え、車庫に戻る予定だった。事故車両は2008年製のオートマチック車。検査で車両故障に関する情報は確認されていないが、神戸市交通局は同型の38台について22日の運行までに点検する。
北神急行、市営化10年で黒字基調 神戸市が収支見通し <2019/10/24 06:40神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市は2019/10/23、2020/06から市営地下鉄西神・山手線との一体的運行を目指す北神急行電鉄について、市営化後の収支見通しを示した。市営化当初は多額の減価償却費を計上するため赤字となるが、約10年後から黒字基調で推移し、40年目で累積損益が黒字に転じるとしている。

 2019/10/23の神戸市会企業建設委員会で明らかにした。北神急行は谷上と新神戸の2駅を結び、2020年の市営化後、谷上~三宮の運賃は現在の550円のほぼ半額の280円になる見込み。

 2021~2028年度の純損益は期間平均で4億2500万円の赤字だが、2029~2038年度は期間平均で6100万円の黒字に転じ、市営化40年目の2059年度は3億2400万円の黒字を確保できると予測。累積損益は2028年度、33億3900万円の赤字だが、徐々に改善し、2059年度に黒字に転じる見通し。
 現在、北神急行の乗降客数は1日約2万4500人。市営化後は、運賃値下げの影響で1日約3万3400人まで増えるとしている。その後は人口減少に伴い漸減するが、2059年度まで1日約3万人を維持すると見込む。

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# バス路線(市バス64系統)の短縮を行わない限り、そんなに増えないと思うけど。
FDA、2019/12に神戸~高知便 松本、出雲に続き <2019/10/01 神戸新聞>を編集

 フジドリームエアラインズ(FDA)は2019/09/30、神戸空港と高知空港を結ぶ路線へ2019/12/20に就航すると発表した。1日2往復の予定で、就航1年目の搭乗率は60~65%を目指す。

 FDAは高知~名古屋路線を就航しており、2018年度の搭乗率は69.3%だった。こうした実績から高知を訪れる需要がビジネスと観光双方で底堅く見込めると判断した。

 FDA社長の三輪徳泰は高知市で記者会見し「(神戸と高知の間は)これまでバスで4時間かかったが、45分で行き来できるようになる。相互の交流がより深まってほしい」と話した。

 2019/05に関西3空港懇談会が1日60便(30往復)から80便(40往復)に広げた神戸空港の発着枠を生かし、既にFDAは2019/10/27から松本線、出雲線を1日2便(1往復)ずつ運航する計画を表明。スカイマークの増便と合わせ、高知線の運航が始まると、神戸空港の発着便数は1日72便(36往復)となる。

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神戸空港参入のFDA 松本、出雲に定期便運航へ <神戸新聞NEXT 2019/07/26>を編集

 神戸空港に2019/10から就航するフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は2019/07/26、神戸-松本と神戸-出雲の2路線を運航すると正式に発表した。両地域と結ぶ定期便は、2006年に神戸空港が開港して以来、初となる。関西3空港懇談会が2019/05に決めた発着枠の規制緩和で可能となり、神戸空港の路線網は拡充する。

 松本、出雲への2路線は、2019/10/27から毎日1往復ずつ運航する。ダイヤ、運賃は2019/08末にも決める。FDAは、主に観光需要を見込んでいる。松本は山岳観光が人気で、出雲は出雲大社や松江城など歴史を感じられる町並みが魅力といい、「自動車や鉄道に比べて短い移動時間で、新たな旅行需要を喚起したい」としている。

 使用する航空機は76席と84席の2種類。現在、神戸空港に就航している他社機の半分ほどと小さい。FDAは小型の機体を生かし、地方の中小都市間を結ぶ路線に力を入れている。
# どちらの便にも「エンブラエル170(76席)/エンブラエル175(84席)」を使用。

 神戸から高知など他都市へも2019/10以降に飛ばすことを計画している。具体的な路線は現時点では「未定」としている。
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FDA 神戸空港就航へ 2019/10、松本と高知に定期便 <神戸新聞NEXT 2019/07/03>を編集

 フジドリームエアラインズ(FDA、本社:静岡市)が2019/10、神戸空港に新規就航することが2019/07/02、分かった。神戸~松本と神戸~高知の間でそれぞれ1日1往復(計4便)を運航する方針。神戸空港の発着枠は2006年の開港後、1日60便の上限を課せられてきたが、2019/05に地元の官民、関西3空港懇談会が80便に引き上げることで合意している。

 FDAは、近く国土交通省に新規就航を届け出る方針だ。発着枠が満杯でなかった2015年夏、神戸発着の団体旅行向けのチャーター(貸切)便を期間限定で運航したことはあるが、定期便は初めて。

 関西3空港懇談会は2019/05の会合で、神戸空港の発着枠と運用時間を拡充することを容認。大阪・関西万博がある2025年ごろに国際化を検討することでも合意した。

 FDAは2008年に設立。2009年に国交省から事業認可を取得し、現在は名古屋空港を中心に運航している。
在来線および新幹線におけるIC定期券のサービス向上について <2019/09/20 JR東日本・JR東海・JR西日本>を編集

1.サービス内容
(1) 各社のICサービスエリアをまたがる在来線通勤・通学定期券を交通系ICカードで発売。
・「SuicaエリアとTOICAエリア」「TOICAエリアとICOCAエリア」をまたがる区間の在来線定期券を、Suica、TOICA、ICOCAで発売。
※各社のICサービスエリアをまたがり、かつ定期券区間外を乗車する場合は、自動改札機を利用不可。
※交通系ICカードのチャージ額を利用して、各社のICサービスエリアをまたがって乗車する場合は、これまでと同様に、自動改札機を利用不可。あらかじめ全乗車区間のきっぷを買い求める。

※TOICAのサービスエリアを熱海、国府津、米原の各駅まで拡大。
熱海・国府津・米原~TOICAエリア間を乗車する場合でも、自動改札機を利用可能となる。

(2) 新幹線定期券「FREX」「FREXパル」を交通系ICカードで発売。
・東海道・山陽新幹線(東京~新岩国間)の定期券を、これまでの磁気定期券に加え、Suica、TOICA、ICOCAで発売。
※現在の新幹線定期券と同様に、在来線と新幹線を通じた定期券や、東海道新幹線と山陽新幹線をまたがる定期券も発売。
※新幹線IC定期券は、現在の新幹線定期券と同様に、新幹線に並行する在来線も利用可能。

(3) 在来線IC定期券による「新幹線乗車サービス」の利用可能区間を拡大。
・在来線IC定期券による「新幹線乗車サービス」が、東海道・山陽新幹線(東京~新岩国間)で利用可能になる。
(*)定期券区間内に新幹線停車駅が2駅以上含まれる在来線IC定期券を、新幹線自動改札機にタッチするだけで定期券区間内の新幹線(普通車自由席)に乗車できるサービス。(特急料金は、新幹線降車駅の自動改札機でチャージ額から引き去る)

2.サービス開始時期
2021年春
神商議、神戸空港アクセスで神戸市に鉄道整備の検討を要望 <2019.09.02 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸商工会議所は2日、2020年度神戸市政への要望を発表した。市中心部と神戸空港の行き来を快適にするため地下鉄を含めた鉄道整備の検討などを求める内容。同日、家次恒会頭と副会頭5人が市役所を訪れ、久元喜造市長に書面を手渡した。

 神戸空港のアクセス強化は、関西3空港懇談会の合意を受けた航空機発着枠の拡大によって利用者の増加が見込まれるため。現行のポートライナーは通勤時間の混雑が目立ち、市は連節バスを使うバス高速輸送システム(BRT)の導入実験を進めている。

 家次氏らはさらに、神戸空港への国際路線の受け入れも訴える立場。要望書では「新神戸と三宮、空港間の南北アクセスは大量輸送力の整備が急務」とした。

 このほか、三宮とウオーターフロントの再整備加速▽民間施設誘致などを通じた六甲山上の活性化▽中小、小規模事業者の経営強化と人材確保への支援の充実-を盛り込んだ。

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# 地下鉄は地盤面と採算面で無理。
ポートライナー混雑、路線バスで解消 神戸市が社会実験 <2019/7/16 19:10神戸新聞NEXT>を編集

 神戸・ポートライナーの平日朝の混雑解消に向け、神戸市などは2019/07/16、路線バスへの利用転換を促す社会実験を始めた。ポートライナーの通勤定期を持つ利用者に、神姫バスの指定便に無料で乗れる共通乗車証を約130枚発行。2020/03まで動向を調べる。

 神戸新交通によると、2019/05、朝のラッシュ時に行った調査で乗車率は124.7%、1時間当たりの乗車人数は約1万0500人だった。

 同様の社会実験は、2017/10から神戸学院大学付属中・高校(神戸市中央区港島中町4)の生徒対象にも行っている。約150人に共通乗車証を発行し、おおむね6割がバスを利用しているという。

 今回、通勤利用者に発行した共通乗車証で乗れる路線バスは、三宮発 中央市民病院行き、神戸駅南口発 中央市民病院行き、地下鉄三宮駅前発 神戸空港海上アクセスターミナル行きの3路線で午前8時前後に出発する計6便。バス運賃は利用実績に応じて神戸新交通が負担する。

 神戸市公共交通課は「バス利用者の数を調べ、対象便の拡大も考えながら実験を続けたい」としている。
逆境が生んだ映画~粟生線を守れ~

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逆境が生んだ映画~粟生線を守れ~(1)三木駅火災 <2019/08/23 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 サイレンの音がけたたましく響き、報道ヘリコプターが上空を旋回する。あの日、普段は閑静な神戸電鉄三木駅が騒然としていた。見慣れた下り駅舎は黒煙を上げながら赤々とした炎に包まれ、激しく燃え盛る。規制線手前まで大勢の市民が詰め掛け、警察官が「下がって」と叫んでいた。消防署員が慌ただしく放水したが、火の勢いはなかなか納まらなかった。

 2018/03/04夜、隣接する木造2階建て民家から出火し駅舎に延焼。約5時間後に火は消えたが、駅舎を含む3棟延べ約630m2を全焼し、火元の民家の男性(当時68)が亡くなった。築80年になる木造平屋の駅舎は黒焦げの骨組みがあらわになり、内部はがれきの山と化した。

 「信じられへん。うそやろ」。つい最近まで三木市の実家から4年間、神鉄粟生線で大学に通ってきた高井佑美(24)は、無料通信アプリLINEで知人から一報を受け、強い衝撃を受けた。駅に近い三木高校に通う江川裕樹(16)も、テレビで炎上する駅舎の映像を見た。実感が湧かない中で、いても立ってもいられない気持ちになった。学校でもその話題で持ちきりに。この火事は後に2人の運命を変えることになる。

 一方、2011年から「粟生線の未来を考える市民の会」代表として神鉄粟生線活性化に動いてきた山本篤(50、医師)は危機感を募らせた。「電車が止まれば乗客離れが進み、廃線が近づく」と思ったからだ。

 火災直後から、フェイスブック上には「悲しい」「本当に残念」「粟生線を廃止にしないで」といった書き込みが相次いだ。電車は奇跡的に翌朝から上りホームで運行を再開。三木駅の再整備に向け、支援金を集める動きもあった。

 これまで車内の仮装コンテストなどのイベントや、神鉄との協議などに手を尽くしてきたが、これほどの反響はなかった。「周りは無関心だと思っていたが、違った。火事で『鉄道がなくなったら』と現実的に想像できたのでは」と語る。

 災難によってかえって廃線危機の鉄道に注目が集まることにもなった。山本は逆転の発想で、粟生線の存続を推し進めるため一念発起する。「神戸電鉄の『神』に掛けて、ローカル線の守り神が現れるような映画を三木でつくりたい」。以前から温めていた鉄道映画の構想だった。実現化への鍵を握る、ある旧友に連絡を取った。

     ◇      

 神戸電鉄粟生線の実利用者数は1992年度の1846万人(推計)をピークに、人口減少や車への移行で2018年度は半数を大きく割る794万人になった。存続が危ぶまれる中、三木駅の火災は起きた。その逆境は、2020年春公開予定の映画「神さま、わたしの鉄道をまもって。~三木の紅龍伝説~」の製作を後押しする。壮大な計画に挑む人々のドラマをたどる。

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逆境が生んだ映画~粟生線を守れ~(2)旧友2人の絆 <2019/8/24 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 神戸電鉄粟生線三木駅下り駅舎の火災からわずか6日後。山本篤は、一つ上の幼なじみに、フェイスブックを通じてメッセージを送った。

 「粟生線を再生させるため、竜が鉄道の守り神として君臨する話をつくりたい。神鉄って神話が似合うし、(赤い車体が)いかにも『紅龍』のようでしょ」

 映画化は、幼少期から粟生線を利用し、今も緑が丘駅前で医院を営む山本ならではの提案だった。

 メッセージの送り先は、明石市で映画の自主製作に関わる小西イサオ(51)。2人はかつて神戸市西区押部谷地域の同じ団地に住み、中学校では共に美術部に所属していた。30年以上たつ今も時々会って話をする仲だ。この縁が、計画実現への大きな一歩となった。

 「面白そうやな」。小西は直感的にそう感じた。映画好きの本能に導かれ「できることなら何でもやりますよ」と返信した。山本が大変な努力で医師になったことや、能や三味線をたしなむ一面も見てきた。何より少年時代からの信頼関係があった。

 小西はアニメ界の巨匠宮崎駿の作品に引かれ、映画監督に憧れた。鈴蘭台高校(神戸市北区)時代には、文化祭で8ミリフィルムのカメラを使い短編アニメを作ったほどだ。京都産業大学を経てケーブルテレビ局に入社。転職した今も、映画の現場が好きで、ずっと自主製作に関わってきた。

 2018年春は久々の監督作品として、少女の心の成長を描く映画の撮影を終えたばかり。製作を依頼されたのは今回が初めてで、高校時代通学で利用した粟生線が舞台だ。「ずっとお世話になった電車のために力になりたい」。迷いはなかった。

 2018/04/10、2人は三木市緑が丘地域の串カツ屋で再会した。山本は「説教くさくなく、娯楽にしたい。市民を巻き込んで、ローカル線を盛り上げる」と訴えた。一致した理想のイメージは、昭和後期にヒットした邦画「時をかける少女」。透明感や幻想性があり、切ない青春映画で、そういう要素がほしかった。

 三木駅の再建に向けて2年先を見越し、進展は早かった。2018/06、小西の知人で脚本家の広富いちみ(京都市)を加えた3人で大阪に集まった。テレビ電話を含む数回の話し合いを重ね、構成は喜劇の要素を外したり、主人公を変えたり二転三転。竜を登場させるにはCGを使わないといけないなど技術的な壁もあった。最終的に、竜神の鉄像を祭る神社の宮司一族は、超能力が使えるといったストーリーに仕立てた。

 ようやく形になった年明け、出演者を決めるオーディションにこぎ着けた。

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逆境が生んだ映画~粟生線を守れ~(3)地元役者の挑戦 <2019/8/26 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 「電車がなくなったら俺も死ぬ!」
 「ばかなこと言わないで!」

 せりふに熱がこもった。

 2019/01下旬、三木市と神戸・元町で、神戸電鉄粟生線を舞台にした映画のオーディションが行われた。応募者は基本2人1組で映画の一場面を演技。監督の小西イサオ(51)、総合プロデューサーの山本篤(50)ら審査員4人が真剣なまなざしを向けた。

 2018/11から専用サイトやfacebookで募集。三木や近隣、東京など全国各地から約100人が応募し、予定を早めて締め切った。その中に、特別な思いを持って主演の女子高生役に挑んだ役者がいた。

 三木市出身で、役者の道を歩み始めて間もない高井佑美(24)。甲南大時代に通学で乗った粟生線が減便され、廃線の危機を肌で感じた。「存続してくれたことで無事に卒業できた。今度は粟生線に恩返しがしたい。自分に合う役がもらえれば」と思っていた。

 当日、指示されたのは冒頭の場面。三木駅で火災が発生し、現場へ近づこうとする幼なじみの男子役を、高井がいさめる。感情を込めつつ、精いっぱい演技した。特技のPRでは、クラリネットを演奏。「力を出し切ることはできた」と感じていた。

 会場には、演技経験のない三木高校の江川裕樹(16)の姿もあった。音楽部でベースを担い、人気バンドのカバー曲を演奏する今どきの若者だ。

 三木駅火災の場面は、応募する動機にもなった出来事。「何かしないと」との思いに駆られ、駅に行こうとする姿は、あの時、ざわついた自分の気持ちと重なる部分があった。

 オーディションが終わり、監督の小西は主役に別の20代女優を推すなど審査員の意見は分かれた。ところが後日、小西が映像を確認して考えが変わった。改めて見ると、高井の豊かな表情や凛とした姿が目を引き「本当の気持ちが入った芝居ができる」と確信したのだ。全員の意見は高井で一致。江川も飾り気がなく、伸びしろを予感させる演技が審査員の心をつかんだ。

 吉報を受けた高井は主演はもちろん、映画の出演も初めて。「喜びと同時に重みを感じた。二つの感情が五分五分」と明かす。準主役の座を射止めた江川も「頭が真っ白になった」。粟生線の各駅には高井と共に自身が写ったポスターが貼られ、同級生らから応援と心配の声を受けたという。

 出演者16人の顔ぶれは、ほとんどが地元住民か、経験の少ない役者。これこそ「市民を巻き込む」と山本が掲げた理想の形だった。だが、映画化の実現にはまだ難題が残されていた。

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逆境が生んだ映画~粟生線を守れ~(4)広がる支援の輪 <2019/8/27 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 大勢の出演者やスタッフを抱え、半年以上にわたって撮影を続ける映画づくりには、まとまった資金が必要だった。長く自主製作に関わる監督の小西イサオ(51)は出演者を含め、身を削って負担してきた。だが、今回の神戸電鉄粟生線を舞台にした映画では「出演者にお礼をしたい」という気持ちがあった。

 2018/03、映画の総合プロデューサー山本篤(50)から最初に話を持ち掛けられ、快諾した小西はその場で思いを伝えた。大掛かりなロケに当たり、出演料はわずかでも、交通費や傷害保険代、衣装代などは確保しておきたかった。

 問題は資金集めの方法だった。山本は、代表を務める「粟生線の未来を考える市民の会」が2018/06に開いた講演会を参考にした。経営危機に陥った千葉県の銚子電鉄を救う取り組みについて、当時大学生の和泉大介が講演。インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を紹介した。現金を含め約500万円が集まったといい、和泉は「共感者を増やし、愛と熱量を持って取り組むことが鍵」と訴えた。

 話を聞いた山本は手応えを感じた。三木駅の火災後、再整備への支援金が多く寄せられていたからだ。当初掲げた、多くの人が関わる映画づくりにもつながるため、この手法を選んだ。

 登録したサイトでは4カ月間で100万円を集める条件を設定した。目標額に届かなければ、手数料が倍増する。工夫を凝らしたのは、協力者への「リターン」だった。金額が高いほど返礼の種類を増やす形が多い中、山本らは額に見合った1種類を指定。例えば1万円の3枠は映画の出演権で、高校教諭役が主人公に進路希望を早く出すように話す場面などを設けた。ユニークな返礼は市民らの心を動かし、すぐに定員に達した。

 募金を始めた後も、気を緩めなかった。小西は専用サイトに毎日のように映画製作の動向を投稿。粟生線のブログを担当する同会の長尾憲吾(45)=三木市=を広報担当に迎え、精力的に宣伝した。主役の高井佑美(24)らはラジオやケーブルテレビに計4度出演。2019/05には、ナメラ商店街(三木市本町2)のイベントで同会が出店し、出演者が協力を呼び掛けた。

 「100万円という大きな目標額を達成しました」

 2019/05下旬、最後の追い込みと位置付けていた映画のPRイベントで、小西は、集まった市民や鉄道ファンら約60人を前に発表した。期限まで2週間を残し、目標額を突破。最終的に、256人から127万3001円を集めた。

 関係者が胸をなで下ろしたのもつかの間。2019/04に始まった撮影は、過酷な夏場にさしかかっていた。

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逆境が生んだ映画~粟生線を守れ~(5)撮影現場の苦悩 <2019/08/28 05:30神戸新聞NEXT>を編集

 旧市街の路地にセミの鳴き声が絶え間なく響く。2019/08/04夕刻、主に兵庫県三木市内で重ねてきた映画のロケは、完成までちょうど半分の15回目を迎えた。

 汗が噴き出す暑さの中、駄菓子屋の前で、幼なじみの男子生徒と立ち尽くすヒロイン。店が閉まっているのを見て、「もうちょっと早い時間に来れば良かったね」と言った。

 ヒロインは神社の宮司の一人娘。幼い頃から地元の鉄道が好きで、夢は運転士。だが、神社の後を継ぐ宿命があり、父親に反発する。ある日、三木駅で起きた火災で、隠れた能力を発揮する-という筋書きだ。

 監督の小西イサオ(51)は、カメラの前で鋭い視線を注ぐ。立ち位置、表情、声の抑揚といった細部にこだわり、短いカットを繰り返し撮る。出演者らへの口ぶりは穏やかだが、作品に対する妥協はなかった。

 IT関連会社に勤める小西は休日を返上して現場へ出る。出演者の日程調整にも苦労し「1人がだめになると総勢50人以上の予定を確認し直さないといけない」。許可申請や当日の運営サポートは、20人余りのボランティアを頼った。

 夏場の難敵は暑さだ。日中は気温30度を優に超えるため、午前と夕方に分けて数時間を撮影した。熱中症も心配で、合間にはスタッフが冷えた飲料水を皆に配った。

 主演の高井佑美(24)は劇団に入って1年余りで、舞台経験は1度だけ。夏やせする体質で、習慣の筋力トレーニングやダンスは控え、ビタミンなど栄養補給をしながら参加した。

 役作りにも苦心した。6歳下の役で、ファッション雑誌「セブンティーン」を読み、制服の着こなしやメークなど高校時代の感覚も思い出しながら演じた。せりふは丸暗記ではなく「前後の流れで、その時の心情が自然に出るように」と心掛ける。

 「自分に務まるか不安だった」と言うのは、幼なじみ役の三木高校2年江川裕樹(16)。演技初挑戦で、事前に2日間に渡って、マンツーマンの演技指導を受けて臨んだ。今は「自分の気持ちを伝えるために必死に演じる」と意気込む。

 ロケには多くの市民らがエキストラとして加わった。三木駅の火災で粟生線が運休となりバスで振り替え輸送される場面。2019/07/20に神鉄志染駅と恵比須駅で神鉄バスの車両を借り、約30人が乗客役を務めた。協力的な姿勢や喜ぶ様子を見た高井は「頑張ってください、という言葉がいつも以上に心に響いた」と語る。

 撮影は2019/09から後半戦に入る。「鉄道や三木のことを広く知ってもらうため、最後まで丁寧に演じてみんなの心に寄り添える作品にする」と高井。来春の公開へそれぞれの戦いは続く。

(終)

JR高架橋から1.3tのコンクリート落下 駐車中の車破壊 <2019/8/25 12:59神戸新聞NEXT>を編集

 2019/08/24 14:40頃、JR神戸線住吉-六甲道間(神戸市灘区大和町3)で「高架橋の天井が崩れている」と110番通報があった。兵庫県警から連絡を受けたJR西日本が確認すると、高架部分の底面から、約19m2に渡って厚さ約3cmのコンクリートと補修材が剥落していた。

 JR西日本によると、落下したコンクリートの総重量は推定約1.3t。高架下は駐車場で、当時、人はいなかったが、駐車中の軽自動車1台の屋根がつぶれ、フロントガラスが割れるなどの被害が出たという。JR西日本は鉄筋の腐食が原因とみて調べている。
実はICタグで効率化 JR神戸貨物ターミナル駅へ潜入! <2019/08/01 05:30 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸の物流拠点「神戸貨物ターミナル駅」(神戸市須磨区大池町5)は、年間20万トン以上の荷物を受け入れているという。人手不足の深刻化などで、運送業界がコストの上昇にあえぐ中、鉄道による効率的な輸送に注目が集まっている。けれど、貨物駅って一体どんな所なのだろう。記者が現場をのぞき見しました。

 神戸貨物ターミナル駅に着くと、2つずつ積まれたコンテナが、東西に広がる長さ約400mのホームいっぱいに、ずらりと並んでいた。トラックがひっきりなしに出入りし、コンテナを持ち上げたフォークリフトが行き交う。機械が活発に動き回る一方で、人の姿はまばらだ。

 「実はICタグで作業が効率化されており、ホームに人はあまりいません」と駅長の堀壮太郎(46)。各コンテナに付けられたICタグには、いつ、どの列車で運ばれるかがデータ化されており、載せるホームの位置も決まっているという。

 フォークリフトには、読み取り・通信装置が設置され、運転士は操縦席のパソコンを見ながら荷物を移動させて積み込む。載せる貨車やトラックなども、画面が指示してくれる。「間違えるとエラーが出るので、ミスはありません」と堀駅長が胸を張る。

 神戸貨物ターミナル駅は2003/12、JR西日本 鷹取工場跡地に建設された。以前は、神戸港第4突堤北側にJR貨物の神戸港駅があったが、阪神・淡路大震災後、神戸市の区画整理事業に伴って現在の神戸貨物ターミナル駅に機能を移転させた。

 16:11、姫路貨物駅発吹田貨物ターミナル駅行きの貨物列車が入ってきた。荷台に何も載っていない貨車が目立つ。到着から50分以内に、コンテナ11個を下ろし、44個を積み込んで出発させるのが今回のミッションだ。
 フォークリフトが一斉に慌ただしく動き始め、列車からコンテナを下ろしたり、新たな荷物を積み込んだり。荷物の多くは製鉄会社の鋼材で、他には小麦粉や菓子類なども。約30分後には貨車が満たされ、職員2人はコンテナが固定されているか、車輪に異常がないかを確認していった。

 17:02、先頭の機関車がうなるような音を出して動き出した。荷物は大阪を経由し、関東や北陸地方に送られる。

 神戸貨物ターミナル駅を発着する列車は1日14本程度。堀は「列車の輸送は、災害時のルートとしても注目されています」と話す。神戸港の運営会社「阪神国際港湾」と連携し、陸揚げした輸入コンテナを鉄道で運ぶ実証実験も始まっているという。
 また輸送コストや二酸化炭素排出量の削減に向け、企業が連携し、積載量が少ないトラックから、一度に大量に運べる鉄道に切り替えるモーダルシフトも始まっている。堀は「道路渋滞の緩和につながり、環境にも優しい。貨物輸送の伸びしろを感じる」と前を見据える。

 アナログで武骨なイメージの貨物列車だったが、意外にもデジタル化が進んでいた。刻々と変化していく日本の輸送に思いをはせながら、駅を後にした。
神戸空港、規制緩和の先に(5)近距離便アジアに商機

2019.07.12

神戸新聞NEXT

 8年ほど前。楽天会長兼社長の三木谷浩史が、マレーシア人の男性経営者を伴って神戸市幹部を訪れた。
 この男性は、同国の格安航空会社(LCC)、エアアジアを率いるトニー・フェルナンデス。今も最高経営責任者(CEO)を務める。親交のあった神戸出身の三木谷を頼って神戸市幹部にたどり着き、トレードマークの赤いキャップの下から鋭いまなざしを向けて直談判した。「神戸空港から国際線を飛ばせないか」
 2006年の開港から国内線に限る規制を撤廃し、海外便に門戸を開くよう訴えた。空港から1時間圏内に1千万人が住み、開拓の余地が大きい市場に魅せられたという。「アジア最大のLCCを起こした経営者に、神戸空港はビジネスチャンスと映ったはず」と、関係者は振り返る。エアアジアの日本法人は今、中部国際空港(愛知県常滑市)を拠点に事業を展開する。

     ◇

 神戸空港の国際化に向けた検討が関西3空港懇談会で認められた。航空機は遠距離ほど燃料を大量に積むので、重い機体を離陸させるためには、滑走路を一定の長さにする必要がある。エリア内で唯一、国際便が飛ぶ関西空港は4,000mと3,500m。神戸空港は2,500mにすぎない。かつて神戸沖と目された国際空港の候補地を蹴って、神戸市が建設に舵を切った経緯から「これ以上の規模は国に許してもらえなかった」(神戸市幹部OB)。

 そんな神戸空港から海外へはどこまで飛ばせるのか。主に就航するB737-800型の場合、製造元のボーイングによると、2,500m滑走路ならば航続距離は約5,000kmで、ベトナムやタイまで到達できるという。炭素繊維の複合材で機体を軽くし、燃費効率の高いエンジンを載せたB787やエアバスのA350だとさらに距離は延びる。エアバスは「A350は神戸空港からでも、欧州全土や米国のほぼ全土へ直行できる」と言い切る。

     ◇

 「神戸空港の強みを生かせるのは、韓国や台湾、中国・上海などの近距離便」と話すのは、神戸空港を西の拠点とするスカイマークの社長 市江正彦。搭乗が数時間と短い場合、空港から市街地までの所要時間がより意識されるためで、都心近くの神戸空港は近距離便でその力を発揮できるとの見立てだ。

 一方、好調を維持する関西空港もインバウンド(訪日観光客)が中心で、ビジネス客を十分に取り込め切れていない。「3空港が一体運営される中で、関空のビジネス需要の低調を補完するのは、都心に近くて近距離便とも相性がいい神戸空港」と、航空業界に詳しい関係者は言う。

 2019/05の3空港懇の終了後、神戸商工会議所会頭の家次恒は訴えた。
 「人口減少で国内市場が縮む中、海外市場への挑戦が企業の生き残る道。その重要な手段である空港を充実させなければ、グローバル競争で私たちは負けてしまう」
神戸空港 那覇、長崎、茨城路線で増便へ 規制緩和でスカイマーク <2019/07/04 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸空港の規制緩和の運用が2019/08/01に始まることが2019/07/03、関係者への取材で分かった。
 スカイマーク(SKY)が那覇、長崎、茨城の各路線で1日1往復(2便)ずつ増やす。
 神戸空港の発着枠は一貫して1日60便の上限を課せられてきたが、2019/05に関西3空港懇談会が80便に引き上げることで合意。2006/02の開港から、13年半の歳月を経て規制緩和が実現する。

 スカイマークは神戸空港で7路線を運航し、便数で神戸空港全体の3/4を占める。2019/08/01から増便する3路線のうち、那覇と長崎は1日3往復から4往復、茨城は1日2往復から3往復となる。いずれもビジネス・観光客の利用が多く、搭乗率は8割前後で推移していた。神戸空港の規制緩和は、2019/05/11にあった3空港懇の合意から約3カ月後でのスタートとなる。

 規制緩和の活用を巡っては、フジドリームエアラインズ(FDA)が2019/10、神戸~松本、神戸~高知路線の新規就航を計画している。


神戸市バス 赤字路線7割 携帯の位置情報で需要を分析 <2019/5/19 07:00 神戸新聞NEXT>を編集

 7割の路線が赤字の神戸市バスの利用率を上げようと、神戸市企画調整局交通政策課が、携帯電話の位置情報を活用した需要分析に取り組んでいる。膨大な位置情報を基に、バスを使っていない人の移動パターンも掘り起こし、路線開拓につなげる狙い。市バス事業は今後、運転士が大量に定年退職するため、人材確保に懸念がある。交通政策課は「ビッグデータを活用し、持続可能な公共交通の在り方を検討したい」としている。

 神戸市交通政策課によると、市バスの2017年度の利用者は、2008年度比で延べ891万人(12%)減った。それでも市民の足として可能な限り路線を維持する方針で、2017年度は全84路線中60路線(71%)が赤字に。黒字路線で埋め合わせしても、年間5億4100万円の赤字を計上した。

 運行を担う運転士の確保も厳しい。今後10年間で退職する運転士は、現職218人(2019/04/01時点)のうち159人と7割超に及ぶ一方、バスを運転できる大型二種免許の保有者は全国で毎年2万人以上減り続けているという。

 貴重な人材を有効活用するため、交通政策課はビッグデータに着目した。携帯電話の位置情報を需要分析に生かせないか2018年度から検討を開始。モバイルデータ販売会社2社から、特に赤字幅が大きい兵庫区、長田区などのビッグデータ3種を計約700万円で購入した。

 地域を1km四方の碁盤の目に区切り、人の移動を1時間ごとに抽出したデータは、5日間の午前5時から24時まで、延べ約1042万人分を入手。24時間分を購入した500m四方の区域別人口分布データは、電話機ごとに所有者の住所と関連づけ、移動習慣を推測できる。所有者の性別と年代が分かるデータもある。サンプル数は限られるが、詳細な移動経路が分かるものもあり、活用の幅は広い。

 交通政策課は「バス事業にビッグデータを活用する自治体は全国でも珍しい。早ければ2020年度から、路線やダイヤの再編を実現させたい」としている。
2019/03/13未明、JR西日本の車庫に停車していた車両から他の電車を緊急停止させる無線が誤って発信され、JR京都線などが始発から運転を見合わせるなど9万5000人に影響がでました。

 02:13、JR京都線の山崎~長岡京で、ダイヤ乱れで遅れて運行していた新快速電車が緊急停止の無線を受信しました。5時頃になってもトラブルは解消されず、京都駅の始発電車なども相次いで無線を受信したため始発から運転を見合わせました。このためJR京都線や湖西線などは最大3時間近い遅れが出て、約9万5000人に影響が出ました。
 JR西日本が原因を調べたところ、向日市の車両基地に止まっていた車両から緊急停止の電波が誤って発信されていたことがわかりました。JR西日本は機械の誤作動か 誰かが誤って発信ボタンを押したのか調査を進めています。
ジャンボフェリーとはしけが接触 神戸港 <2019/03/09 08:40神戸新聞NEXT>を編集

 2019/03/09 01:18ごろ、神戸港内を航行していた神戸~高松間を結ぶフェリー「りつりん2」(3651トン)と、タグボートに曳航されていたはしけ「早一号」(610トン)が接触した。

 神戸海上保安部によると、はしけに乗っていた男性1人が頭に軽傷。フェリーの乗客乗員計289人とタグボートの乗員1人に怪我はなかった。両船とも船首部分にへこみなどがあったが、船体の亀裂や油の流出は確認されていない。

 神戸海上保安部によると、フェリーは2019/03/09 01:00に神戸港を出発し、神戸港和田岬防波堤灯台の南西約190m付近を航行中だった。タグボートは姫路港から神戸港に向かっていたとみられる。

 事故後、フェリーは神戸港に引き返し、乗客は2019/03/09 06時ごろまでに全員下船した。神戸海上保安部が詳しい事故原因を調べている。
神戸空港へのアクセス強化へ 道路、ポートライナー改善 <2019/2/17 06:30 神戸新聞NEXT>を編集

 神戸市は2019年度、市街地から神戸空港方面への交通アクセスの強化に着手する。
 新神戸駅付近と空港方面を直結する都市計画道路「生田川右岸線」(約1.5km)の車線拡張や、空港までつなぐポートライナー三宮駅のホーム延伸工事を設計し、早ければ2020年度に実施する。神戸空港は2019/02/16で開港から13年。民営化に伴う3空港一体運用による利用増を見据え、本格的な交通網の改善に乗りだす。

 生田川右岸線は、神戸空港が開港した2006/02に全面開通。片側2車線で布引交差点と磯上通1交差点を結び、付近には新神戸トンネル、山麓バイパス、阪神高速3号神戸線の出入口がある。途中の新生田川橋交差点から浜手幹線の一部などと連絡し、港島トンネル経由でポートアイランドにつながる。
 結節点のため交通量が多く、朝夕ラッシュ時などの渋滞が課題に。神戸空港の利用者増や三宮の再整備などで交通量のさらなる増加が見込まれることから、神戸市は片側3車線を基本に拡張する方針。右左折レーンを増やすなど交差点も改良し、渋滞解消を図る。
 工事実施に向けた設計のため、2019年度当初予算案に約1億3000万円を計上した。拡張によって、新神戸~神戸空港で連節バスを導入する場合にも対応しやすくなるという。

 ポートライナーでは、三宮駅の朝夕の混雑緩和へ、三宮駅ホームを東へ約20~30m延伸する方針。補完機能として、ポートアイランド方面へのバス路線の再編や増便なども検討する。2019年度当初予算案に計約1億1000万円を盛り込んだ。
 また、神戸市は2018年度、ポートライナーの輸送力増強へ、現在の6両編成を8両編成へ増やす場合の手法や費用などを調査。2019年度はさらに検討を進めるといい、担当者は「公共交通の在り方を総合的に考える」と話す。

 一方、神戸市は2019年度、神戸空港利用者へのリムジンバスのPRも強化。神戸市空港推進課は「新神戸駅、三宮駅の両駅から22分。スーツケースなど大きな荷物のある人には特に便利で、利用促進を図りたい」としている。
1.E93 第二神明道路・E94 第二神明道路北線の新たな料金への移行について
 平成31(2019)年4月1日(月曜)から、E93 第二神明道路・E94 第二神明道路北線の通行料金について、高速自動車国道の大都市近郊区間の料金水準としつつ、当面、激変緩和措置として高速自動車国道の普通区間を目安とした料金水準とし、さらに上下限料金を設定します。

普通ETC
阪高3号神戸線→大久保 480円
須磨→大久保 480円
名谷→大久保 390円
高丸→大久保 340円
大蔵谷→大久保 260円
伊川谷→大久保 190円
玉津→大久保 110円
明石西→大久保 110円

軽ETC
阪高3号神戸線→大久保 380円
須磨→大久保 380円
名谷→大久保 310円
高丸→大久保 270円
大蔵谷→大久保 210円
伊川谷→大久保 150円
玉津→大久保 90円
明石西→大久保 90円
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